等持院(北区等持院北町63)[京都散策②]
6月14日付本ブログの金閣寺の紹介に続いて,等持院参詣の記です。
等持院は京都市北区にある臨済宗天龍派の寺院です。足利尊氏の墓所として知られています。
山門からレンタカーで入れます。やや長めの参道を運転していくと、目の前に倉裡の屋根が見え、ここをくぐると右手に方丈がありあます。本尊の釈迦牟尼仏が安置されています。広縁を歩くと鴬張りの廊下がキュッキュッと鳴ります。
「方丈」は1616年(元和2年)に福島正則が妙心寺福院から移設したものです。ここにたたずんでいると、いい風がわたってきました。「風がわたる」という言葉にぴったりの感興です。
尊氏は1341年(歴応4年)に現在の御池付近に等持寺を建立、その2年後にこの北等持院を別院として建てました。尊氏の死後、別院北等持院は尊氏の墓所となり、その名称が「等持院」となりました。
応仁の乱で本寺が焼失、別院だった現在の等持院が本寺となりました。
庭園が素晴らしいです。回遊式で、方丈の北の庭には池をはさんでの対岸に茶室「清漣亭」、芙蓉池のある西庭と心字池のある東庭があります。庭には尊氏の墓と伝えられる塔があります。
霊光殿が方丈の西側にあり、本尊の地蔵菩薩のほか、足利歴代の将軍、家康の木像があります。