「オケピ」とは、「オーケストラ・ピット」のことです。オペラとかミュージカルの上演のおりに、生の演奏をオーケストラ編成で行われることがありますが、その演奏の場所は普通は、舞台の前の一段さがった囲い込みのなかです。観客からは見えません。指揮者だけが顔だけみせて、お客さんに挨拶します。
ここではどのような人間関係がうずまいているのでしょうか? 三谷幸喜さんが、それをミュージカルにしたてました。人気があり、チケットはなかなかとれません。わたしもチケットをとろうとしたことがありますが。ダメでした。しかし、このミュージカルはDVD化だれていました。
正直のところ、やや期待外れでした。直前に「CATS」「オペラ座の怪人」を観ていたからもしれません。人間関係といっても楽団員の不倫関係、三角関係、四角関係(?)がごしゃごしゃと展開されるだけで、ある意味どうでもいいことがえんえん続きます。
わたしの期待は、オーケストラのメンバーの個性は、自分が使う楽器によっていろいろと聞いたことがあり、そうした楽器をとおした人間関係のぶつかりあいにあったのですが、全く違いました。期待が大きいと、それが実らない時のがっかり度は比例するようです。
役者さんはみな達者です。白井晃さん、戸田恵子さん、天海祐希さん、寺脇康文さん、小日向文世さん、温水洋一さん、布施明さん、等々。このミュージカルの人気度は、そこにあるようです。お客さんも映っていましたが、30歳から40歳ぐらいの女性が多かったように見受けました。