日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

ある作家の夕刻

2019-06-21 05:38:13 | 読書
村上春樹翻訳のフィッツジェラルド後期作品集『ある作家の夕刻』を読みました。



これまでも村上春樹は、『グレイトギャッツビー』をはじめフィッツジェラルドの作品を翻訳して来ました。村上春樹デビュー以来のファンの僕としても、ギャッツビーや『マイロストシティ』などの作品を読んで来ました。この『ある作家の夕刻』にも、『マイロストシティ』は、『私の失われた都市』というタイトルで再翻訳されて収録されています。村上春樹は、それぞれの作品の扉に、どういう来歴の作品であるか、そしてどこに味わいがあるのかを書いています。



最近気づいたのですが、僕が村上春樹翻訳作品を読むのは、彼の文章を味わいたいからでした。もちろん彼がわざわざ選び出して手間暇かけて翻訳したからには、それなりの価値があるからなわけですが、読んでみて良かったのは、ギャッツビーやキャッチャーインザライ、チャンドラーのいわゆるメジャーな作品で、マイナーな作品はやはりそれなりに感じてしまいます。この短編集も、フィッツジェラルドにそれほど思い入れがない身としては、それなりに感じてしまいました。ほどほどです。
コメント
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