日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

街場の漫画論

2014-03-08 08:12:41 | 読書
内田樹の「街場の漫画論」を読みました。



内田先生の本は大好きで、かなりいろいろ読んでいます。最初は入試問題で読んで、この人はなんてすごいんだろうと思い、次第にいろんな本を読むようになりました。この本は漫画について論じていますが、話は漫画にとどまらず、武道や言語論にまで及んでいるのはいつものことです。

面白く感じたのは、内田先生の意見ではなく、本書に掲載されている養老孟司先生との対談で、養老先生が、日本人は文字を読むときに脳の2か所を使っているので、漫画を読むときにもかなりのスピードで読めるという所でした。漢字とかなを別々の所で認識しているので、絵と文字とを同時に読めるようになっているというのです。



本書の中では、かなりの部分を井上雄彦の作品と、彼との交流に裂いています。僕も「スラムダンク」は日本の漫画史上に残る名作だと思います。ただ、画力に関してはスラムダンク後の方が上がっているとも述べられています。彼は「バガボンド」を連載するにあたって空手を習い始めたそうです。内田さんは武道が画力に与えた影響は大きいと述べています。



僕は「バガボンド」の原作となったという吉川栄治の「宮本武蔵」は中学時代に手に入れて以来、何度が読んでいますが、「バガボンド」は読んでいません。原作は、武蔵の成長を描くだけでなく、お通との果てしないすれ違いや、さmざまな人生模様が描かれています。今年から青空文庫で読めるようになりました。「バガボンド」読みたいのですが、冊数が多いからなあ。大人買いしようかなあ。



コメント
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