黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ABCDEFG殺人事件』鯨統一郎(理論社)

2008-06-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
カープ探偵事務所で働く、18歳の堀アンナは、去年両親を事故で失った上に、長年飼っていた猫のダニエルまで亡くし、ショックを受けていた。その精神的な理由か、突然耳が聞こえなくなってしまったアンナ。とりあえず、読唇術で乗り切るものの、その事実を所長・鯉登はつ子に知られてしまったら確実に馘首。もうひとりの所員の中川淳一に口止めして、そのまま仕事をすることに。
そんな中、殺害された父の首を探して欲しいという高校生・足立原真由からの依頼について調べていたアンナは、そこである“声”を聞いて……第1話 Aは安楽椅子のA、
中川とつき合い始めたアンナだったが、ベッドで愛を交わした3日後、中川が自宅で爆死。犯人と疑われたアンナは、疑いをはらすべく調査を開始するが……第2話 Bは爆弾のB、
所長が餓死したという。前の週には、毎日のようにかつ丼を食べていたはずの彼女が、なぜ3日間食べないだけで?そんな彼女は、CHIKAというダイイング・メッセージを残していて……第3話 Cは地下室のC、
鯉登に代わって探偵事務所を引き継ぐことになったアンナ。そんな中、事務所の噂を聞きつけたアイドル歌手・木枯ジュンから依頼がきた。10年前、一家惨殺事件を起こしたとして死刑囚になっている男・日比野昌平の無実を証明して欲しいという。彼は、彼女の文通相手で、その無実を信じていた。そんな彼の死刑執行まで1週間で……第4話 Dは電気椅子のD、
耳が聞こえず不便なアンナは、新入社員を募集することに。そこへやってきたのは、英会話や剣道に長けてはいるものの、目の見えない女性・徳永マリア。そんな中、ブロック財閥の会長、トニー・ブロックの娘であるサンドラ武原の死について調べる依頼が舞い込んで……第5話 Eは英語のE、
イギリスで自爆テロが起き、5000人もの人間が死んだ。その数ヶ月後、マスコミ学を教える大学教授・井川からの依頼で、口の利けない16歳の恋人・月森レイナが、突然不感症になった理由を調べることに……第6話 Fは不感症のF、
探偵事務所のメンバーはレイナを迎え、3人に。そんな事務所に、宇宙飛行士・中村哲が、密室であった自分の書斎で殺されていた事件について、妻・和歌子からの依頼が。彼は、警備会社・ジェイミーガードで働いていたが、彼女は、会社の経営難から保険金目当てで社長のジェイミーに殺されたのではないかというのだが…第7話 Gは銀河のGの7話収録。

突然耳の聞こえなくなったアンナが、その代わりに無機物たちの声を聞くことができる能力を身につけ、事件を解決するミステリ。ちょっとアーチーっぽい(安楽椅子探偵…/笑)。
各話とも、最初の一文でびっくりさせられますね(笑)。

<08/6/25>

マカロン・その1@OKASHI0467

2008-06-24 | スイーツ
 Majaさんからのいただきもの♪(2回に分けて食べました)
 カプチーノ、ショコラ、バニラ、抹茶の4種類。
 表面は柔らかめにさっくり、中はしっとりな食感。
 マカロン生地の間に、それぞれの風味のクリームが挟まれています(ショコラはガナッシュ)。
 風味豊かですね~v

 OKASHI0467:神奈川(鎌倉)


『ポルトベーロの魔女』パウロ・コエーリョ(角川書店)

2008-06-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
トランシルヴァニアのジプシー女が産んだ赤ん坊は、孤児院に預けられ、その後、子供に恵まれなかった裕福なレバノンの夫婦に引き取られる。シェリーヌと名づけられた彼女は、やがてアラブ系ということで長じて偏見を持たれないようにと付けられた、アテナという名を名乗るようになった。
ベイルートとロンドンで信心深く育ち、幼いうちから予言的な発言も度々していた彼女だったが、若くして結婚、息子を産んだ後に離婚したことから、教会からはじき出されてしまう。
ロンドンの銀行で働いていた彼女は、たまたま覚えた踊りを元に、人々の心をつかむようになる……

後に“ポルトベーロの魔女”と呼ばれ、大衆を熱狂させた末に殺害されたひとりの女性の人物像を、彼女の周囲の人々へのインタビューから再構成するお話。
ちょっと『吉原手引草』みたいな感じで、ミステリ的テイストも含んでますね~。

<08/6/23,24>


キャラメルショコラフルーツのせ@ベニヤ

2008-06-23 | スイーツ
 上がチョコレートムースで、下がキャラメルムース(中に洋梨入り)。
 それをクリームでコーティングしてあって、フレークが周りに貼り付けてあります。
 載ってるフルーツは、いちご、ブルーベリー、キウイ2種類。

 名前が、ショコラキャラメルだったか、キャラメルショコラだったかが、ちょっとうろ覚え…;

 ガトーベニヤ:新潟(見附)

『アリソン』時雨沢恵一(メディアワークス)

2008-06-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
巨大な大陸が一つだけある世界。その大陸は2つの連邦…東側のロクシェ(ロクシアーヌク連邦)と西側のスー・ベー・イル(ベゼル・イルトア王国連合)に分かれ、長い間、戦争を繰り返していた。
世界歴3287年。初夏。ロクシェのロウ・スネイアム記念上級学校に通う少年ヴィルことヴィルヘルム・シュルツの元に、軍人となった幼なじみの少女アリソン・ウィッティングトンが遊びにやってきた。
町外れまで出かけた2人は、そこで嘘ばかりついていると有名な老人に出会う。その老人が語ったのは、“戦争を終わらせることができる、それだけの価値がある宝”の存在。
それも彼の数ある嘘のひとつだと思われたが、その後老人は2人の目の前で何者かに連れ去られ、しかも見ていた彼らの口封じのように学校の寮に放火される。
宝の存在を確信した2人は、老人に再度会うべく、彼が連れ去られたと思われる河向こうのスー・ベー・イルに飛行機で侵入を試みる。敵機に発見され、撃墜されそうになったところは免れたものの、飛行機が電線に引っかかり炎上。助けを求めて、草原を歩いていた彼らだったが、鹿に蹴られそうになったアリソンを庇い、ヴィルが負傷してしまう。
そこで出会った女性トラヴァス・ラディアの世話になりつつ、再び老人の元へ向かう2人は……

老人を助ける為、そして宝を探す為に冒険をする少年少女のお話。
……『キノの旅』に比べると、とてもストレートな内容ですね(笑)。

<08/6/22>