冬休み。ヴィルが冬期研修旅行で、ラプトア共和国の西南、中央山脈にある山国・イクス(イクストーヴァ)王国に行く話を断ったと手紙で知ったアリソンは、自分がお金を出すから行くように、と返事をする。
かくして旅行に参加することになったヴィルだったが、友人と自由行動中にアリソンに“誘拐”され、この地へ演習に来ていたカー・ベネディクト少佐に再会する。
ところが彼と別れた後、ヴィルとアリソンは吹雪に遭い、乗り物が雪に埋まってしまう。たまたま近くにあった家のおばさんに助けを求めたのだが、出されたお茶を飲んだ2人は昏倒し、村人たちに捕らえられてしまう。
一方、そんな2人の後を追っていたカーは、同じ村で女性に出会う。そんな彼女に2人の行方を尋ねたカーが、手にしていたメモ代わりのチラシの表を見た彼女は、突然自分を首都へ連れていくようにと言い出した。
イクスは王国ながら、10年前に女王一家は火事で行方不明になり、亡くなったとされ、王家は絶えていた。
彼女・フィオナは、自分が行方不明の王女だと言うのだが……
アリソン2巻。
今回は、アリソンたちよりも、“英雄”になったベネディクトさんのその後が印象深い感じでした。
<08/6/28>