黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝』香月日輪(講談社)

2013-09-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
諸々の事情によりこれからの予定の変更を余儀なくされてしまった稲葉夕士。同じアパートに暮らす古本屋に誘われ、ともに世界旅行へと出発する。想像以上にハードな行程にも耐え、今回やってきたのはラスベガス。
そこで待っていたのは元担任・千晶の兄である千晶恵。ラスベガスでギャンブラーとして成功している彼の家へと招待された夕士たちを待ち受けていたのは、千晶。しばらく楽しい日々を過ごし……表題作、
世界旅行から戻ってきた夕士は、自らの体験を記したブログを本としてまとめ、それが人気に。さらにエンタメ小説も書き、小説家となる。千晶は事故が原因で右腕をなくしたことから教職を退き、エヴァートンにクラブ歌手として復帰することに。
そんな中、クリに執着していた母親の幽霊がここ十年現れなくなったことから、クリとシロを成仏させようということになる。寂しさを感じる住人たちだったが……“妖怪アパートの、いつもの窓辺に”を収録。

シリーズ終了後を描いたお話二編。最終巻で触れられていたラスベガスの話と、その後。
住む人は入れ替わりつつも、ずっとそこにありつづけるようなアパートの佇まいにちょっとほっとしました。

<13/9/7>