黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『大公女殿下(プリンセス)に捧げる密室』芦辺拓(祥伝社)

2012-04-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
かつて関わった事件で知り合った少年・鞠岡未来生から、近況を告げる手紙を受け取った弁護士・森江春策。
現在は欧州の小国・ヴェルデンツ大公国(デュー・ポン・ヴェルデンツ大公国)に暮らしているという、彼から助けを求められ、その首都ルナ・エピーネへ向けて飛び立った。
奇しくもその国を治める大公・ヘルマン七世は、大公太子時代にエルマン・ルドゥックと名乗って日本に留学しており、そこで巻き込まれたとある事件がきっかけで、森江と縁があった人物。森江の愛犬であるゴールデンレトリーバー・金獅子をもらった相手でもあった。
ところが何故か森江の来訪が、大公の招きであると大々的に新聞に報道されており、飛行機到着とともに盛大な歓迎を受けることに。大公から晩餐の席で相談したいことがあると持ち掛けられた森江だったが、そこへ彼の妹である大公女ヴィルヘルミーネ(ミネッテ)が飛び込んできて、宮殿<月の棘城>の通信塔で殺人事件が起こったと告げる。
ふたりの男が殺害されており…ひとりは正体不明、ひとりはミネッテの恩師でもあるジョゼフ・ダルザック…、屋上に通じているはしごを上った先には未来生がいて、容疑者として拘束されるも、凶器が見つからない。
さらにその塔からは森江たちが駆けつけるまで、誰も他に出て来るものはおらず、密室状態。
大公から任命され、事件の捜査をすることになった森江。ミネッテに振り回されつつ奔走する中、さらに事件は起きて……

森江シリーズ。森江がヨーロッパの小国(※架空の国)に呼ばれたら、密室事件が起きて…という展開。ライト寄りで、読み易い内容でした。
あまりに久々に読んだので、いろいろ新キャラが出てたり(←いやわたしがしばらく読まなかっただけで“新”ではないのか;)、東京に引っ越してたり。

<12/4/16,17>