黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

雪見銀座@ガトウ専科

2009-08-20 | スイーツ
 どうも見た目が食パンの白い部分っぽいですが(笑)、米粉を使ったふんわりと軽めのスポンジ生地で、ラムレーズン入りのクリームを挟んであります。

 ガトウ専科:新潟(長岡、ほか)

『9の扉 リレー短編集』北村薫、ほか(マガジンハウス)

2009-08-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
結婚して1年とすこし。前とは変わってしまった夫。夜中になると起こしにくる飼い猫・にゃおりのせいで“わたし”は眠れない。
ある日、くしゃみをしたわたしに、色気がなくなったと夫がいった。その後、いつのまにか落ちた夢のような世界で、人間のような格好をしたにゃおりと、昔飼っていた猫・にゃおらが現れて、くしゃみの仕方を教える男の人のところへ案内され……北村薫『くしゅん』、
ペット捜し専門の探偵社・ドリトル探偵社を営む“ぼく”の元に、人捜しの依頼が。真田ちひろという女性を捜して欲しいというのだが、どうみてもその女性はユキムラと名乗る、依頼人本人そっくり。
それを指摘すると、ユキムラは猫で、飼い主であるちひろと入れ替わってしまったのだといい……法月綸太郎『まよい猫』、
マドカとミツキは、ヤマネという男とカフェで4時に待ち合わせをしていたのだが、外で買ったファストフードの品を持ち込んだのを見つかり追い出されてしまう。
2人はハトQという人物が営むサイトの手伝いをしていて……殊能将之『キラキラコウモリ』、
<ブラック冗句>というコンビ名でデビューした、山室真弘と永井拓。
一時はブレイクしたものの売れなくなった2人。その後、永井が亡くなって2年が経ち、いよいよやっていけないと落ち込む山室は、永井が生前、立ち直れそうにないときに飲めと渡した、箱入りのシングルモルトを思い出す。それを開けた山室は、永井が遺したネタ帳をみつける。
新たな相方を探し、そのネタで再起を考える山室だったが……鳥飼否宇『ブラックジョーク』、
“私”が行きつけの小さなバー<ユキムラ>でたびたび顔を合わせる常連客・萱野。最近タレントとしてマンネリ化していた私は、アンティークカーのディーラーをしているという彼に、仕事に飽きないかと尋ねるが……麻耶雄嵩『バッド・テイスト』、
女子に人気の先輩・辰巳穣太郎にお茶会に誘われた、大学生・窪田真紀。しかもそこには、辰巳と人気を二分する海棠泰圀も参加するという。
ティーパーティを想像し、アリスめいた格好で出かけた真紀だったが、実際は茶道の手前の方で、<お茶会>違い。そのお茶会で出されるお菓子やお道具には、ある共通点があるというのだが……竹本健治『依存のお茶会』、
車に飛び石が当たったおかげで、アイドル並にかわいい子と知り合い、食事に行ったという友人・小関を羨む“おれ”。
翌年、同じように自分の車にも飛び石の被害にあったのだが、彼とは逆にその後は不幸の連続で……貫井徳郎『帳尻』、
浮気の末、ギャンブルで全財産をすり、おれにひとことも無理心中した妻子。その保険金を口座から下ろし、命の価値を感じる為、札束と暮らすことにしたおれ。
しかしオレオレ詐欺にひっかかった母・由岐江が、そのうちの1000万を支払ってしまったという……歌野晶午『母ちゃん、おれだよ、おれおれ』、
人気のたいやき屋<ひらかわ>の店主の青年から、タダでたいやきを貰った少女・美樹。その後もたびたびたいやきをくれる彼だったが……辻村深月『さくら日和』の9編収録のリレー短編集。

9人によるリレー小説…といっても、厳密に同じ話を引き継いで…という訳ではなく、前の人の出した御題で次の人が話を書く、といった形式(人によっては、それ以前の人の作った設定を勝手に引き継いだりしてますが/笑)。
鳥飼さんのを麻耶さんが、貫井さんのを歌野さんが、それぞれうまく設定を利用して続けていておもしろかったです。そして辻村さんのラストで、ぐるりと北村さんに戻っている感じになって良いです♪

<09/8/20>