『にょにょっ記』穂村弘(文藝春秋)

もし乗った飛行機の機長と副機長がどちらも心臓麻痺になり、操縦を頼まれたら…と妄想、フードをかぶったままパーカーを着るのが今の流行、と見破ってうきうき、“足のつる人”の薬局の貼り紙や古本屋で買った古本“ヤング愛情学”に書かれていた悩み相談につっこみ、蕎麦屋で突然箸が操れなくなって脳梗塞を疑い、舌の回りを確かめたり…。電車で聞いた“スプレー祭”とはどんな祭？、デパートのエスカレーターの手すりの色が変なのは何故？、タクシーから降りる時、うっかり「ごちそうさま」といってしまい、どきどき……ちょっとおかしな“日常”を綴った虚実入り混じりの日記。

『にょっ記』の続編。
今回も、思わずくすっと笑ってしまう内容で楽しかったです（笑）。

<09/8/11>