黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ドント・ストップ・ザ・ダンス』柴田よしき(実業之日本社)

2009-08-05 | 読了本(小説、エッセイ等)
元刑事で、無認可保育園・にこにこ園の園長を務める花咲慎一郎。園に通う、口が達者な少年・浩太郎の父親・並木俊太郎は、小説家。妻・久美に逃げられながらも、彼女の借金を返し続ける彼だが、今ではまったく作品が売れず、日々の生活にも困っている様子。それを見かねた花咲は、浩太郎を妻の親戚に預かって貰うか、児童福祉施設に預けたらどうかと提案するが、かたくななまでに拒否を続ける並木。そんな中、彼が何者かに襲われ、意識不明の重体に。浩太郎の身を案じる花咲は、失踪中の久美の行方を探すべく行動を始める。
一方、副業で探偵をする花咲に、旧知の城島の事務所から若いパティシエ・内野真哉の身辺調査の依頼が舞い込んだ。人気の老舗洋菓子店・若草で働く彼について調べ始めた花咲は、彼に、フランスでの修行時代や、その後に付き合った娘を殺害した容疑がかかっていたという噂を聞く。しかもその娘の父が、服役中の暴力団組長であり、内野に復讐すべくヒットマンを雇った可能性があるらしい。
そんな中、ようやく久美の行方を見つけた花咲は、彼女が若草のケーキを買っているのを知り……

シリーズ第5作。
息をつかせぬ展開で厚さ(P450)を感じさせず、楽しく読みました。
……むしょうにケーキが食べたくなりました(笑)。

<09/8/5>