黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『熱氷』五條瑛(講談社)

2005-09-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
幼い頃両親を事故で亡くし、叔父夫婦に引き取られて育った石澤恒星。カナダ沖の氷山採取船で、氷山ハンターとして働く彼の元に、姉・朱音の訃報が届いた。
婚約者であった雑誌編集者・荻原との婚約を破棄し、仕事先で知り合った佐々木という男と結婚していた彼女。しかし佐々木は失踪し、光晴と名づけられた男の子だけが、祖父と共に暮らしていた。
一時帰国し、光晴と心を通わせる恒星。だが光晴は、佐々木の手によって誘拐されてしまい、恒星が行くように指示されたのは、武器売買を行なうスワローと名乗る少年の店だった。その解放の条件として、彼に課された仕事は何者かの狙撃であるらしい。
一方、恒星と共にカナダから帰国した滑川純は、3年前、現在首相を務める菅原の、父のスキャンダルを種に仲間とともに『ポセイドン』と名乗り、恐喝を企てたが失敗。ところが今その名を騙り、再び菅原家を脅かしているものがいるらしい事を知る。
やがてこの2つの事件が結びつき……。

再読(前はハードカバーで)。※文庫版なので書き下ろし短編『凪』も追加されてます。
何度読んでも忘れっぽいわたしは、『テロリストの系譜』に騙されます(笑)。
個人的にスワローとグースの兄妹が好きなので、また他の機会に出てきてくれないかなぁと願っていたり(笑)。

<05/9/18,19>