の嵐が吹き荒れている江戸。大店の札差・伊勢屋も例外ではなく、厳しい商売を強いられていた。そんな中、伊勢屋は、札旦那の一人であった御家人・青山家から多額の借金を頼まれたが、用心しそれを断ったところ、番頭2人が相次いで病床に……。一方、その後釜として札差・米屋が、青山に金を貸し付けるが、それは後見を務める喜八郎には無断の行動だった。やがて青山は、その金で押上村に大規模な窯風呂屋"ほぐし窯"を開業。しかしそこの裏には鍋島藩、有田焼に関わる陰謀が隠されていた……『寒ざらし』、
富蔵が近くに住む亀久橋から川へ向けて、何かを捨てる人物を目撃。後を追うと、それは昔の馴染み客、練り足職人の長太郎だった。彼が捨てていたのは桜の花びらが描かれた皿。それをたまたま彼の元を訪れた伊勢屋に見せると……『赤絵の絵』、
別れた妻の元から俊造のところへ帰って来た娘・おまきは、口入屋で知り合ったおちょうから、知り合いの蕎麦屋の仕事を紹介される。懸命に働くが、何故か女房のおくににいじわるをされ……。一方、雨への対策で土嚢の為の大量の麻袋を必要としていた喜八郎は……『枯れ茶のつる』、
伊勢屋の元に、大坂屋の手代を名乗る男が現れ、導かれるままに出かけると、そこは増上寺。そこで会った主事から好条件の取引を提示され……。一方、喜八郎の営む損料屋(庶民対象の生活用品のレンタル業)にも、布団30組貸付という大口の仕事が入る。これら2つのうまい話の裏には……『逃げ水』、
ある日、深川の料亭"江戸屋"の女将・秀弥の元に、米屋からの紹介だという男達が料亭の離れを予約する。ところがそのやってきた男達は……『初雪だるま』の5編収録の連作短編集(話は続いているので、長編的ですが)。
『初雪だるま』で仕組まれた陰謀(笑)が、ちょっとおもしろかったです。
<05/9/15>
富蔵が近くに住む亀久橋から川へ向けて、何かを捨てる人物を目撃。後を追うと、それは昔の馴染み客、練り足職人の長太郎だった。彼が捨てていたのは桜の花びらが描かれた皿。それをたまたま彼の元を訪れた伊勢屋に見せると……『赤絵の絵』、
別れた妻の元から俊造のところへ帰って来た娘・おまきは、口入屋で知り合ったおちょうから、知り合いの蕎麦屋の仕事を紹介される。懸命に働くが、何故か女房のおくににいじわるをされ……。一方、雨への対策で土嚢の為の大量の麻袋を必要としていた喜八郎は……『枯れ茶のつる』、
伊勢屋の元に、大坂屋の手代を名乗る男が現れ、導かれるままに出かけると、そこは増上寺。そこで会った主事から好条件の取引を提示され……。一方、喜八郎の営む損料屋(庶民対象の生活用品のレンタル業)にも、布団30組貸付という大口の仕事が入る。これら2つのうまい話の裏には……『逃げ水』、
ある日、深川の料亭"江戸屋"の女将・秀弥の元に、米屋からの紹介だという男達が料亭の離れを予約する。ところがそのやってきた男達は……『初雪だるま』の5編収録の連作短編集(話は続いているので、長編的ですが)。
『初雪だるま』で仕組まれた陰謀(笑)が、ちょっとおもしろかったです。
<05/9/15>