黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『すべてのものをひとつの夜が待つ』篠田真由美(光文社)

2005-09-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
本州最南端の半島沖の小島に建つ、巨大な西洋館。所有者である富豪・満喜寿一郎により、その後継者を選ぶべく、5組10人の男女が集められた。
大学生・佐伯杜夫は、わがままな又従弟・草薙冬樹の元に届いた、その誘いのお供として、そこに参加することに……。
期限は10日。その間に館の中にあるという巨大なダイヤを見つけ出した者が、その莫大な遺産を継ぐことができるという。外部との接触を絶たれた極限状態の中、謎に満ちた宝探しが始まる。
次々起こる殺人、そして消失する人々……果たして巨大な『牢獄』から生きて脱出することはできるのか?

いささか、中途半端に終わってしまったというか、ちょっと足りない感がありますね~;
個人的には、冬樹の杜夫への屈折した想いや、そして何だかんだいいつつ、そんな彼の言動を許してる杜夫の想い等は、裏話とかをこっそり考えて、ひそかに楽しんでみたい感じです(腐女子的に/笑)。
……そういえば、カッパノベルスの装丁が、また変わってしまったようでちょっと残念(前の太い帯状のやつが結構好きだったんですけど、世間的には評判が悪かったらしい;)。

<05/9/24,25>