Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

天井知らず、携帯の価格

2006-04-10 20:02:53 | Technology
 今、私が使っている携帯電話は、auのW32S。今は6000円ほどですが、私が契約したときには1万5000円ほどでした。以前、と言っても本当に黎明期の頃は、ほぼ最新機種で無料なんて珍しくありませんでした。今となっては最新機種なら1万円台後半からが当たり前・・・当時の価格設定が懐かしいです。

 Docomoの機種だと、2万円越えの機種が一般的というかなりインフレ気味、と言うか「機械として当たり前」な価格設定になっている昨今、その極めつけとも言える機器が搭乗しました。

「MUSIC PORTER X」新規は約5万円――携帯の“高額化”進む ITmedia

 NTTドコモは4月8日、1Gバイトメモリを搭載した音楽ケータイ「MUSIC PORTER X」(3月29日の記事参照)を発売した。都内で価格を調査したところ、ある量販店の新規価格は4万9980円(ITmedia調べ)。これまでドコモが発売したハイエンド端末の中でも、最も高いレベルの価格設定になっている。なお、別売りの卓上クレードルは2940円。

 2万円でも「PS2より高いんだよねえ」などと思っていたのに、5万円とは・・・。
 iPod nanoの1GBモデルで17,800円、MUSIC PORTER Xと同じSonyのmoraが使えるネットワークウォークマンは、SonyDriveで16,000円・・・。どうせヘッドフォン持ち歩くんだから、携帯とは別に音楽プレイヤーを買ったほうが絶対に賢いと思います。

 携帯の価格が高沸している背景には、

端末価格を安く抑えるためのインセンティブモデルが「破綻している」

ことがあげられるようです。
 インセンティブモデルとは、携帯を売った「販売報奨金」を、販売店に事業者(Docomoやau)が払う仕組みのこと。販売店は赤字で端末を売っても、その赤字を上回る報奨金が事業者から支払われるので、価格を大きく下げられるのです。事業者にしても、シェアが伸びることで利用料が増加し、報奨金分を上回る利益を出せるわけです。
 しかし、これは携帯市場が広がっていく時の話。現在のように「一人一台」に迫るまでに普及してしまっては、今ある市場の中でどのように利益を出すかにビジネスモデルがシフトしてきています。そうなると、あくまで「未開拓のシェアがある状況」を前提に成り立っていたインセンティブモデルは立ちゆかなくなり、結果的に「低価格」もしくは「付加価値」と言った他社との差別化を迫られているのです。

 まあ、携帯電話の価格が上がったのは、インセンティブモデルだけではなくて、むやみに高機能化していることにも一端があると思うんですけどね。機能を詰め込めば高くなるのは当然です。ツーカーは、シンプル路線である程度のシェアを維持していました。結果的に消える形にはなりましたけれど、やり方としては間違っていなかったと思います。
 今、携帯は「エンターテイメント」の方向に進化していますけれど、これ以上そっちの方に進出すると、メーカー各社は自分の首を絞めることになると思いますが・・・

 近頃はクレジットカードも統合する何て話も出ている携帯電話。携帯万能主義も良いですけれど、行きすぎると、「無くなったら何もできない」ようになりそうで怖いですな。

RV車が一番人気!・・・盗難のターゲット

2006-04-09 22:41:01 | Weblog
 車のユーザーにとって不安なことと言えば、維持費、駐車場、事故、そして盗難・・・最初の二つは何とでもなりますが、最後の二つは自分だけでは何ともならないものです。
 事故で車を失うのは、目の前に何ともならなくなった現物が残るわけですから、納得できないまでも、あきらめることができそうです。しかしながら、盗難は「影も形も無くなってしまう」のですから、ちょっと現実を受け入れるのに時間がかかりそうです。

 特にRVに乗っている人は、日頃からイメージトレーニングを欠かさないようにするか、盗難されないために、「ここまでやったんだから」と納得できる対策をしておく必要があるかもしれません。

車の盗難、1位RV ワーストワンは愛知 損保協調べ

自動車盗難ワースト県は愛知、標的にされやすいのはRV。

 日本損害保険協会(会長・児玉正之あいおい損害保険社長)は八日までに、昨年十一月の一カ月間に起きた自動車盗難の実態調査結果を発表した。

 保険金が支払われた被害車両の四台に一台はRV。一方、かつて多かった三百万円超の高級乗用車の被害は年々減少している。部品を盗む「車上狙い」で、カーナビ被害が急増していることも判明した。調査は、主要損保二十社を対象に実施した。


 四台に一台はRVですって!海外需要ってやつですかねえ。何にせよ、物騒な話です。

 ちょっと前の話になりますが、私の知り合いが車を盗まれました。車種はランドクルーザー。代表的なRV車です。
 何でも、パチンコに興じていて、負けたんで帰ろうとしたところ、車が無かったんだそうです。影も形も。もう「何かの間違いだ」と駐車場をぐるぐると何周も回ったそうですが・・・結局見つかることはありませんでした。

 いつか自分の車もそういう目にあるかもしれない・・・そう考えると実に恐ろしいです。
 そうはいっても、自分の車はキーが大変特殊でして、そう簡単には盗まれないのですが、最近の盗難車事情もそれに即したものになっています。なんでも、盗み易い中古車が狙われやすいとか。でも、それに即して価値も低くなるわけですから、うまみも減ってくると思うんですけどね・・・。

 いつか、私の乗っているタイプの車も、盗まれるようになるでしょう。所詮人間が考えた物、手間の程度はあっても必ずできるようにはなるのですから。そのときのために、盗まれたときのイメージトレーニングと、保険の確認だけはやっておかなくては・・・ 

一体、韓国政府は何を考えているんだろうか?

2006-04-08 23:01:19 | Thinkings
 昔から目には余るが、最近の韓国政府の日本への姿勢は、はっきり言って目を覆うばかりにひどいものになっています。
 なんと、今度は日露戦争まで「侵略戦争」と言い出したというのです。一体、韓国政府は、日本に対してどこまで要求をすれば気が済むのでしょうか。

韓国・盧武鉉政権 「対日強硬」エスカレート yahoo! 産経新聞

「日露戦争も侵略」…外交当局に当惑
 【ソウル=黒田勝弘】韓国の盧武鉉政権の「対日強硬外交」がエスカレートする一方だ。日本の高校教科書の竹島記述に対する撤回要求に続き、今度は日本の外務省の韓国情勢に関する分析資料に対しても抗議し、「厳重に対処」などと、興奮の度を高めている。すでに、靖国問題でも「首相参拝を中止しない限り首脳会談はやらない」と公言しているが、いずれも国際的な外交常識からは、異例の強硬ぶりだ。このため「対日強硬姿勢は青瓦台(大統領官邸)主導で外交当局は終始、戸惑っている」(ソウルの外交筋)のが韓国側の実情だ。


 まるでダダをこねる子供のように、靖国参拝中止、教科書記述、分析資料に口を出してくる韓国政府。しかも韓国外務省ではなく、大統領府主導。今までの「暗黙のルールさえも逸脱したやり方に、韓国外務省も困惑しているとか。

 国内の調整さえもできていないようでは、まるでお話にならないと思うのですが。
 私個人の感想としては、大統領の政策に対して、外務省の資料の内容が的を得ていたため、国内世論、野党への対策として、日本への批判をさらに強めているだけに思えてならないです。

 もうそろそろ、日本も韓国に対しての外交を方向転換する時期でしょう。韓流ブームも去ったことですし。100年前に、福沢諭吉も脱亜論を出しているのですから、先人の知恵に従うときですよ、きっと。

いつか、行きたい場所

2006-04-07 19:57:57 | Thinkings
 最近、ものすごく気になっている場所がある。歴史ある建造物で、観光もできる。ツアーにも組み込まれている場合があります。ですが、そう簡単にはいけません。その場所は海外、インドにあるんです。

 今月号のNewtonの写真を見て驚きました。
「本当にこんな場所があるんだ!」
 別に自然の造形がすさまじいとかのそういう「凄み」ではなく、落ち着いた、神聖な雰囲気に圧倒されるというか・・・

 その場所は、「階段井戸」と呼ばれる場所です。

 インド国内に、保存状態の良い物だけでも100カ所以上あるというポピュラーな移籍なのですが、私が思い描く「神殿」のイメージにぴったりなのです。
 実際に水の神への祈りが捧げられてきた施設もあるその階段井戸、インドの装飾と幾何学的に走る柱によって、まさにファンタジー世界の地下神殿そのものと言った趣です。

 乾いた内陸部において、水とは神聖な物として信仰の対象になっていました。神への信仰のため、生活用水を得るため、深く地下に降りる為の階段が作られました。掘り下げた土壁が崩れないよう土留めとして壁が作られ、壁を支える為に柱が縦横に走り、その一本一本に装飾が掘られていきました。地底深くまで日の光が柔らかく差し込むように計算され、井戸付近はひんやりとした雰囲気を漂わせている・・・ゼルダやICOの世界がそのままこの世にあらわれた様な、荘厳な「古代遺跡」です。

 むー、行ってみたい。この目で見てみたい・・・結婚する前には一度行ってみたい物です、が。

Appleが切った最後の切り札

2006-04-06 22:55:23 | PC
 先頃このブログでも紹介したIntel MacでWindowsが動くという話がありました。その記事の最後に、

さて、この発表に対し、Appleがどんな反応を示すのか、興味が俄然わいてきました。

などと書いたのですが、今回Appleは「反応を示しました」。しかし、その反応とは、私が考える物とは全く違うものでした・・・そして、そのやり方に関して言えば、Appleの判断は全く正しいと考えざるを得ない方法です。

Apple、Windows XPブート可能な「Boot Camp」で「スイッチ」を加速 ITmedia

 3月16日、賞金をかけたプロジェクトにより、Mac OS XとWindows XPのデュアルブートが可能になったが、Apple Computerによる「公式」のソリューションが4月5日、発表された。その名は「Boot Camp」。公開βとして、ダウンロード可能になっている。

これは、当初からAppleが公言してきた、

Windowsブートのサポートを積極的にやらないし、妨害もしない

という点に関して言えば、”積極的に”やっているし、ユーザーグループコミュニティーへのある意味で”妨害”であるわけで、Appleがジョーカーを切ったと言うことを如実に表しています。
 オフィシャルだけに、ユーザーが作ったブートプログラムで問題になっていたドライバの問題も、Boot CampがXPをインストールする下準備の過程で、ドライバCD-Rを作成してくれるため、基本的に障害にはならないようです。
 また、β版からすでに日本語版も用意されており、このあたりは流石メーカーの仕事です。

 これで、AppleオフィシャルでMacOSとWindowsがデュアルブートできる環境がそろったわけです。ただ、現在Appleは、OS Xを他社製のハードウェアで動かすことを認めていませんし、動作を目指したコミュニティーも閉鎖されている現状から言って、Intel Macを買う意外に、この環境を使用する事はできません。

 さて、そうなると気になるのは、「果たしてWindowsマシンとして使い物になるのか?」と言う点。ハードウェアに選択の余地が無い以上、このあたりは事前にはっきりとさせておかねばなりません。
 調べてみると、ITmediaで早速検証記事が出ていました。

もうみんなMacを買えばいいと思う――Apple純正「Boot Camp」をさっそく試した

 (HDBenchの結果)CPUはべらぼうに速くて、グラフィックス性能はちょっと遅いというアンバランスなマシンになっている。3Dゲームのように高いグラフィック性能を要求しない用途ならば、いいWindowsマシンかもしれない。実際に操作したみた感じでも、普通のWindowsマシンを使っているのとまったく同じ印象だ。エミュレータとは違って操作が引っかかったり描画が遅いといったことはまったくない。

とのことで、エミュレーターでもないし、ハードウェアアーキテクチャもほぼ共通しているわけだから、まあそうなるだろうという結果。
 「グラフィックス性能はちょっと遅い」となっているが、FINAL FANTASY XI Official Bench3を走らせた結果はHighで3976、Lowで6278だそうです。FFXIベンチのページでスコアをチェックしてみると、快適に動くらしい・・・ちょっと遅いというのは「現在のメインストリーム比べて」という意味なんでしょうね。
 もともと、IntelMacはATI Mobility Radeon X1600を使っている訳ですから、半ば仕方ないと思いますけれど。

 それほど重いゲームでも無ければ、ほぼ快適に動作するWindowsXPと、これでしか使えないMacOS。この両方を兼ね備えたマシンが74,800円から。(WindowsXP別)そうなると、十分「Windows機として」の選択肢に入ってくると思います。Appleの思惑通り、MacOSに移行する人がどれだけいるかは別にして。

 ちなみに、私のマシンでもFFXIベンチを、この記事を書くためだけに試してみました。Highで2505、Lowで4083・・・勝てない。うう、やっぱり半年前のローエンドではダメか。

 ・・・えーと、Mac miniってデュアルディスプレイ使えたんでしたっけか・・・ 

静かなる告発者

2006-04-05 18:56:40 | Crime
 いつかは、こんな日が来るかと思っていたのですが・・・

 少々食傷気味にさえなってきた、連日繰り返されるWinnyによる情報流出事件。今まで流出してきた物は、それこそ個人情報であるとか、内部資料などであったわけです。しかし、今回は少々毛色が違うようなのです。
 なんと言っても、明確な「詐欺」の情報を、Winnyが「告発」した形になっているのですから。

愛媛県警が架空捜査報告書 ウィニーで流出

 愛媛県警捜査1課の男性警部(42)の私有パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を介して捜査情報などがインターネット上に流れた問題で、流出した捜査報告書の中で02年に未解決殺人事件の情報を提供して謝礼を受け取ったと記載された住民2人が、県警から事情をまったく聴かれていなかったことが3日、関係者の証言で分かった。捜査報告書通りに捜査報償費が支払われていれば、実態のない捜査報告書に基づいて公費を支出していたことになる。

 もともと、警察内の組織的な裏金作りに関しては、方々から指摘や内部告発があったところです。図らずも、Winnyによる情報流出により、その作業の一端が明るみに出ようとしているわけです。
 内容は、未解決事件について、実在の人物からのニセの証言をでっち上げ、その証言に対する謝礼として支出を作ったという物。未解決事件であるからばれないだろうという事なのでしょうか。
 内容に関しても、犯人特定にかかるえらく具体的な証言となっており、素人考えでは十分に引っ張れるのではないかという内容です。このでっち上げの証言から冤罪を掛けられてしまったら、などと思うとぞっとします。
 と言いますか、今までにもこういう「証言のねつ造」で犯人を嵌めた(もしくは犯人にしてしまった)例があるんじゃないかと疑ってしまいますが・・・

 今回の事件により、Winnyに流出しているデータの注目度が格段に上がると思うのですが。これから第二、第三の告発が続けざまに行われるかもしれません。怪しそうな団体のキーワードを入力して一晩経てば、Winnyがスクープを拾ってきてくれるわけですから。
 もっとも、それらの特ダネはほぼ間違いなく「毒入りチョコ」。自分がスクープされる側に回らないように、注意しなければいけませんね。

 

牛乳廃棄、その後

2006-04-04 19:44:27 | Thinkings
 以前、このブログでもお伝えした、牛乳廃棄問題について、続報が入ってきました。

余剰牛乳、途上国へ輸出検討=「もったいない」と中川農水相 時事通信 Yahoo!

 中川昭一農水相は4日の閣議後記者会見で、牛乳の原料である生乳の供給過剰状態を解消するため、開発途上国や被災国向けの緊急援助として輸出できないか検討する方針を明らかにした。牛乳の消費は年々減少。3月には北海道のホクレン農業協同組合連合会が生乳1000トンの廃棄処分に踏み切る事態に発展している。
 中川農水相は「もったいない。世界中の飢餓で困っている人へ援助できないか財務、外務省と調整したい」と述べた。相手国や輸出量などをこれから検討する。生乳や牛乳の状態では輸送が困難な上、日持ちがしないため、脱脂粉乳にして輸出する可能性が大きい。


 微妙な長さだったので、全文を抜粋してきました。

 「主に飲んでいる飲み物=牛乳」な私としては、こういう姿勢は純粋にありがたいですね・・・というか、すでに数千トン捨てられている後なので、もうちょっと早く対応できなかったのか、と思うことひとしおですけれど。

 しかしながら、以前私も指摘していたことですけれど、「生乳や牛乳の状態では輸送が困難」なんですよね。そこで、脱脂粉乳という形で輸出する可能性が大きいとのことですが・・・あれ、生乳がとれすぎて加工工場でも加工しきれないのでは?そもそも、脱脂粉乳って何なんでしょうね。名前は聞いたことあるのですが、実際に買ったことはありません。

 Wikipediaによると、

脱脂粉乳(だっしふんにゅう)は、生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたもの。スキムミルク(skimmed milk)ともいう。
-中略-
保存性がよく、蛋白質、カルシウム、乳糖などを多く含んでおり、栄養価が高いことから、戦後しばらく学校給食に用いられた。


 いろいろと調べてみますと、当時の学校給食では脱脂粉乳をお湯で溶かして、牛乳の変わりに飲んでいたらしいですね。味は大変まずかったらしいですが、それは、当時の製法によるところが大きかったようです。現在はいくらか改善されているとのこと。
 確かに牛乳を使った救援物資として、日持ちがして栄養価が高いという適材適所な物品ですね。

 現在、日本では年間135万トンが生産されているようですが、生産のキャパシティが足りるのかは疑問です。こればっかりは海外に生産を振り分けることもできそうにないですしね。今から設備を建設していたら、牛乳が腐ってしまいますし。
 施設の限界まで生産量を上げて、国内使用の余剰分を支援に回すという形にならざるを得ないんでしょうかね。

 どっちにしろ、過剰生産分のいくらかは無駄にならずに済みそうです。この騒動で救われる命もあるだろうし、また日本人が牛乳に目を向けるようになれば、これもまた幸いですね。

悪魔からの着信って拒否できるんですかね?

2006-04-03 19:17:44 | Thinkings
 猫もしゃくしも携帯電話。最近ではクレジットカード機能まで持たせようってんで、「落としたり、盗まれたりしたら洒落にならない度」がメキメキ上昇中です。そうでなくても、仕事で使っている人は、仕事先の個人情報がみっちり入っているわけですから、盗難、紛失には十分に注意しなくちゃいけませんね。

 さて、携帯電話には、極たまーに「突然申し訳ありません」とイベントやら勧誘やらがかかってきて、そのたびに着信拒否リストへの登録数が増えていきます。今までで最悪だったのは、フィリピンクラブから私の電話にかかってきたときの事です。私は酒が飲めませんのでそもそもそういう場所に行きませんし、つきあいで行ったとしても、そういう情報の扱いには極力気をつけています。もちろん着信拒否リストへ直行ですよ。・・・後から調べてみたところ、職場の人が勝手に私の番号を教えていたとのこと。温厚な私も流石に怒りましたよ、ええ。

 まあ、このあたりは生身の人間のやることです。ですが、人外の存在、例えば悪魔から着信があったりしたら・・・なんて「どこのホラー映画?」と言いたくなるような噂で持ちきりになっている国があるみたいなんですね。

【こぼれ話】「悪魔の携帯番号」でパニック (AFP=時事) infoseek 時事通信社

「悪魔から携帯電話に着信があると、病気になったり、死んだりする」―。こんなうわさがインド東部オリッサ州で広まり、住民にパニックが起きている。州当局は根も葉もない流言として平静を呼びかけているが、住民の恐怖はそう簡単に消えそうもない。

 悪魔から着信・・・なんて最先端のデジタルアイテムと、アナクロな「悪魔」が合わさって、何とも不可思議な雰囲気がありますね。まあ、線でつながっているわけでもなく、あんなに小さな筐体で、遠くにいる人と「声だけ」でコミュニケーションを取る・・・と考えると、魔法じみていると言えなくはないですけどね。それに、日本でも「着信アリ」みたいな前例がありますし。
 そして、この噂のユニークなところが、着信番号そのものに「普通ならあり得ない」し「すぐに判別できる」という特色があること。

通常の携帯電話番号は10桁だが、「悪魔の番号」は11桁から14桁とされ、「ある人がその番号の着信に応答したところ、携帯電話が爆発し、その人は死んでしまった」とのうわさも流れた。

ま、ほら。爆発した携帯電話の着信が何で10桁じゃないとわかったのか、その人が死んでしまったのに何で話が広まっているのかいろいろ疑問がありますけれど、その当たりは怪談ということで。
 で、その噂の根拠?とされている話も、これまた怪しい。

 ブバネシュワルの携帯電話利用者が証言したところでは、11桁の番号から着信があり、電話に出てみたところ、相手は「電話を切るように」と警告。「この番号との通話を続ければ、やがて携帯電話を爆破するウイルスに感染する」とも注意したという。

 この人は面白いと思い、相手の11桁の番号に掛けてみたところ、「この番号は使われておりません」とのテープが流れるばかりだった。


 コールがあって出てみたら、「電話を切るように」・・・うーむ、シュールです。

 私の住んでいる地域でも10年くらい前に、「某月某日に、震度8の地震が来ると久米宏が言った」などという、えらく具体的なうわさ話が広まり、一時騒然・・・というか大人は全く相手にしていなかったので、多感な中高生の間で大きな話題になっていた時期がありました。そのころのニュースステーションはまさに全盛期。大きな影響力をもつメディア、身近な小物は、まさにうわさ話の良いネタになると言うことですか。

 誰彼かまわず電話を掛けて、携帯電話を爆破するファンタジーな「ウイルス」を流す・・・まあ、人外のやることですから、人間の考えが及ばないのも無理らしからぬ事ですけれどね。

パチンコ依存のケアを

2006-04-02 20:08:02 | Thinkings
 最初に断っておきますが、私はパチンコをやりません。と言うか、最近は競馬をはじめとするギャンブルをやっていません。宝くじもここ数年買っていない有様です。

 しかしながら、私がやっていなくても、パチンコをやっている人間は私の周りにはたくさんいます。それこそ毎日のように行っている人間を多数知っています。彼ら曰く、暇つぶし、趣味、何となく、心が騒いで・・・なんていうか、最後のは依存症かと思いますが、自分たちの扱えるお金の範囲で楽しんでいるようです。
 話によりますと、「30分で1万円」などと言うとんでもない早さでお金が消えていくという、にわかに信じられない話が、まことしやかにささやかれておりますが・・・そんな恐ろしいところに、私は今後も行くことは無いでしょう。
 とは言え、彼らに言わせると、私がPalmに5万使うのは信じられないと言いますし、雑誌に月1万ほど使うというのも考えられないと口をそろえます。端から見れば同じ事なんでしょうね。
 私がデジタルデバイスやメディアに依存しているように、彼らはパチンコ、パチスロに依存しているというわけです。考えてみれば、趣味というのはそういう物なのかもしれません。

 しかしながら、趣味が高じて何とやら・・・それが悪い方向に行ってしまうと悲惨なことになります。現に、私の知り合いでも、パチンコによって借金が50万以上にまでふくらんでしまった人がいるわけですから。
 そして、そういう人は意外に多いようで、パチンコ業界でも問題になっているようです。

パチンコ依存、1人で悩まないで=業界自ら相談機関を開設へ 時事通信、Yahoo!

 パチンコに熱中するあまり、車内に幼児を放置して死亡させたり、借金を重ねたりするなどの事例が後を絶たない。そんな「パチンコ依存」の状態からの回復に向け、パチンコ店の業界団体が19日から専門の精神科医らによる相談機関を開設する。
 国内にはパチンコなどのギャンブルに依存する人が150万~200万人いると推定されるといい、関係者は「1人で悩まないで」と呼び掛けている。


 ギャンブル全般に言えることですけれど、一度もうけてしまうとそのイメージが先行してしまって、「次こそは、次で取り返せる」と考えてしまう状態、いわば「頭に血が上ってしまう」事が多いようです。そうなると、しばしば後戻りが難しくなることが多いようなのですね。
 実を言うと、私がギャンブルをやり出すと、そうなるのが確定なので、できるだけ寄りつかないようにしているのですね。ちょこっと競馬とかに手を出していたのは、お金をかけるスパンが比較的長いので頭を冷やす時間があるのと、かけるお金を自分で管理できるから・・・という建前でやってました。掛ける金額も少額(2,000円とか)でしたからね。

 何にせよ、悪い事態が起こってしまったら、できるだけ早く信頼できる第三者に相談することですよ。仕事でもプライベートでも。
 そういう意味では、今回の様な機関というのは、周知さえしっかりできれば、一人で悩んでいる人の光明になるのでは、と思います。



 本音で言うと、「イメージアップ戦略も大変だね」というのがありますけれど。なんか起こったときの為の、保険みたいなものですかな。「私たちは努力していますよ」という主張で。ま、双方にとって利益があるはずですから、こういう取り組みもありだとは思いますけれどね。

目に見えぬ故の悲劇

2006-04-02 00:44:07 | Life
 普段私たちが呼吸している大気の組成というのは、窒素78%に酸素21%、アルゴン0.9%。残りの0.1%のうち0.037%を二酸化炭素が占める他、様々な物質があげられます。
 人間の呼吸機能というのは、この大気中で効率よく呼吸ができるように作られており、この組成からわずかでもはずれると、とたんに機能に障害が発生することとなります。

 私は職業柄、呼吸関連の事故についてはよく耳にするのですが、その典型的かつ悲惨な例が、記事になっていました。

井戸からの救出劇で、6人が窒息死

メキシコシティ 31日 ロイター] 井戸の掃除をしていた親子が、一酸化炭素中毒で死亡する事件が発生した。またこの事件では、隣人1名、兵士2名、警察官1名も死亡した。 excite

 6人がなくなるという、何とも悲惨な事故です。それぞれが時間差で井戸内部に入っているので、普通だったら「何かある」とわかりそうなものですが、それでも起こってしまう当たりが中毒事故の恐ろしいところです。
 では、記事を引用しながら、詳しく事故を見ていきましょう。

フルヘンシオ・エレオカディオ氏と彼の息子のダニエルは水曜日、深さ20メートルの井戸を掃除しようと、明かりを得るために小型のガソリン式発電機を持ち、内部へと降りていった。

しかし発電機から発生した一酸化炭素が井戸の中に充満してしまい、2人は死亡した


 一酸化炭素、二酸化炭素は窒素、酸素よりも重いので、底面にたまります。事故現場となった井戸の底は、四方を壁に囲まれた形になっており、それらの重い気体が逃げる場所がありません。もちろん上は空いていますが、重い気体が底面に充満することで、軽い気体が上から逃げていく為、全く意味が無い形になります。
 その結果、一酸化炭素が井戸底面に充満、徐々に濃度の濃くなる一酸化炭素を吸うことで、体内に酸素が行き届かず、典型的な一酸化炭素中毒によって死に至ったと言うわけですね。親子は、短時間で作業を終えれば軽度の中毒症状のみで助かったはずですが、一酸化炭素濃度が比較的早く上がったか、軽い症状が出ても無視して作業を続行したため、脱出できなかったと考えられます。

親子がなぜ死んでしまったのか調べようと井戸へ入った隣人男性も死亡、地元兵舎から救援要請を受けてやって来た兵士2名も井戸へ入って死亡してしまった。さらに彼らを助けようとした警察官1名も井戸の中で死亡した。

 本当の問題はここからです。
 私たちは、マンホールのピット内や、コンクリで作られた貯水槽内部に入る際に最新の注意を払います。硫化水素や一酸化炭素、二酸化炭素が底面部にたまっている可能性があるからです。
 そして、少々残酷な話になるのですが、適切な装備が無い場合、ピット内で倒れている人を助けてはいけません。被害が広がるのを防ぐためです。
 他の気体により酸素濃度が低下(6%以下)すると、人間はたった一呼吸で昏睡に陥ります。また、硫化水素、一酸化炭素は一定以上の濃度を呼吸すると、「即死」します。
 それらの気体は目には見えないため、「どこからが境界か」と言うことがわかりません。下手に助けに行った場合は、助けに行った人間までが倒れることになるのです。
 事故の例でも、隣人、兵士、警官が次々と亡くなっているのはそのためです。
 基本的には、危険を冒して助けても、すでに手遅れ、もしくは重度の後遺症が残ることがほとんどです。自分の身を守るためにも、素早く119に連絡し、事態を正確に伝えることに専念してください。

 最近でも、温泉地で硫化水素が発生し、家族4人が犠牲になるという痛ましい事件が起きていますし、数年前、自衛隊の一個小隊が、盆地での訓練中に全滅すると言う事故も起きています。大都市圏でも、マンホールから致死量の硫化水素が吹き出していたという事例がありますし、ほんの一メートルほどの穴にかがんだ瞬間、倒れたという事例も聞いています。穴の底で枯れ草が腐敗しており、腐敗ガスが充満していたと言うことなんですけれど・・・
 つまり、決して人ごとではないんです。四方が囲まれた、普段人が入らない場所に入るときは十分に注意すること。もし、穴に入った人間が突然倒れたり、腐敗臭(硫化水素は臭いのです)が漂ってきたばあいは、すぐにその場を離れることです。

 今回の事件がここまで大きくなったのは、彼ら被害者に適切な知識が無かったからに他なりません。彼らの犠牲を無駄しないことが、彼らへの手向けになることでしょう。