Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

”ワンセグ”についておさらいしよう

2006-04-12 21:32:38 | Technology
 今月から始まった移動体向けデジタル放送「ワンセグ」。携帯電話やカーナビにチューナーが搭載されるという話も聞こえてきており、名前だけならば、かなり知名度があがってきているようです。この間も、職場の50歳代のおじさまから、「ワンセグって?」と聞かれました。

 しかしながら、一体ワンセグって何なのか。私も曖昧にしか知らないのです。
 理解できないわけでもなく、知らないだけの物を放っておくのは何となく気持ちが悪いもの。調べてみるのでちょっとおつきあいください。

 ちょうどおあつらえ向きに、ITmediaで解説ページが組んでありました。

5つのQ&Aで理解する「ワンセグ放送」

 まずは、移動体向け「地デジ」であるワンセグが、何で「ワンセグ」と呼ばれている火という説明。

「ワンセグ放送」は、地上デジタル放送で利用している帯域(6MHz)を一部利用した移動体端末/携帯電話向けデジタル放送サービス。地上デジタル放送は利用する帯域幅を13のセグメントに分割して放送することが可能で、そのうちの1セグメントを利用するために「ワンセグ放送」と呼ばれる。

 この際の「帯域幅を13のセグメントに分割」とは、現在のTVの「1chを13分割する」という形です。とは言え、「1chが13chに増える」というのは間違いのようです。
 Wikipediaのこことかここによれば、従来のテレビ画質でセグメントを4つ消費。ハイビジョンなら12セグメントも使うんですって。ですから、従来画質で3番組同時、ハイビジョンなら1番組しか流せないと言うことです。ただ、グルメ番組や情報番組、一般ニュースではハイビジョンはいらないわけで、画質に即した番組を編成できるという柔軟さを持っているとも言えます。
 さて、なにか気づきませんか?分割セグメントは13、従来画質×3で12、ハイビジョン番組で12。1セグメント余ってますよね。この余ったセグメント、つまりワンセグメントで放送されるから「ワンセグ」という訳なんです。

 従来画質の4分の1という情報量で配信されますので、画質に関しては完全に移動体サイズとなっており、

320×240ピクセルと320×180ピクセル

というQVGAとなっています。大部分の携帯やPDA、カーナビではちょうどフルスクリーンですね。ただ、ノートPCや高解像度のカーナビ、ポータブルDVDプレイヤーで見るときには、当然画質はよろしくありません。
 ただ、デジタルになった関係上、ゴーストは発生しませんし、ノイズや画面の乱れにも強くなっているという特徴があります。

 現在は地デジと全く同じ内容を放送しているワンセグ放送。B-CASカードがいらない、無料、地デジ提供範囲ならどこでも視聴可、ノイズに強いというメリットに加え、2008年以降にワンセグ独自のコンテンツが流れるようになったなら、かなりの浸透が見込まれるかもしれない、割と有望なメディアです。無料というのはやっぱり強いですよ。
 ちょっと外へ出ていてテレビが見れない。渋滞の時の暇つぶし。ワンセグ独自の情報番組視聴。受験勉強するふりしてバラエティ鑑賞・・・お外で長時間、テレビなんて見ないよ、と言う意見はまあ、脇に置いておきましょうか。