CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】旅する台湾屏東

2024-06-12 20:57:20 | 読書感想文とか読み物レビウー
旅する台湾屏東  著:一青妙、山脇りこ、大洞敦史

台湾南部、屏東についての本
書かれている通り、あんまりメジャーじゃないので
知らないことばかりだったのだが、いわゆる田舎でとてもよいところだと
読んだ後しみじみかみしめたのである
様々な原住民族がいることでも有名だそうで、多様性社会なのも
魅力なんだろうと思わされたのでありました

三人の語り手がそれぞれの知る屏東について語っていて
非常にわかりやすいし面白かった
どうも、台湾新幹線が延伸したらここまでくるのだそうで
その前に在来線で行っておくべきだなと思ったりしたのである
三人の著者がそれぞれ、街歩きのこと、産物のこと、原住民のことを語り分けていて、
いずれもそれにまつわる人から話しができているので
今の屏東が知られるよい本だと思うのであった
行く頃にはお店とかは変わっている可能性があるけども
そういう人たちがいるという雰囲気が素敵だわなと思うばかりである

幾人か、当然のように日本に何かしら縁のある人もいるようで
向こうで活躍というか、根を下ろしている人というのも興味深く
そういう生き方で、ちゃんと生活を営めているのは大したものだなと
尊敬を抱くわけだけども、一種の憧れにも近いものを抱くのである

屏東にも文化園区があるようだし、
基本はどうやらバス移動になりそうなのが難しそうではあるが、
台湾でも完全に熱帯にあたる地域だからこそか、
フルーツがかなり豊富なようで、コーヒーまでとれるというのは面白いところ
飲みつけないので、味の違いがわかるかは微妙だが
是非飲んでみたいと思ったりしたのである
また、原住民の方では、今の台湾の言葉よりも日本語の方が残っているというのも
大変興味をそそられたところであるのだが、
そういったものも、緩やかに変わっていくだろうしなと
名残のあるうちに、何事も経験しておきたいかもと思うのでありました

ともあれ、ほどよい田舎という紹介なわけだが、
のほほんとして緩やかに過ごせる台湾らしさが
しっかりとありそうなので、なんとも行ってみたいと思わされる一冊でありました
先日退任された、蔡総統の故郷にもあたるそうで興味深い