散り花 作:中上竜志
プロレス小説であります
これは、かなりプロレスが好きな人が読むと、相当に楽しめるそれではなかろうか、
ライト層である自分では、ここに描かれていた、セメントからブックまで
変遷する試合のそれこれの楽しさ、そのだいご味というのが
真に理解できたとは思えないのが残念だけど、
まるで試合を、その団体を追いかけているような楽しさが詰まっていた
いい物語、ある種のブックだと思ったのでありました
もしかしたら、モチーフとなるレスラーや、因縁が込められているのかもと思いつつも、
レスラーとしての生い立ちやら、同期因縁等々が面白くて、
よく練られているなと感心して読んだわけだけども、
実際にどっぷりプロレスに浸かってるファンは、こういうのがより楽しいというか
ここまで読んで、プロレスを楽しんでるんだろうかと思うと
凄い世界でもあるが、それがゆえに狭くなってるのかしらと
いらんことを考えたりもしたのであった
何連戦もしていくという巡業の姿で描かれていくんだが、
改めて、レスラーという人たちの体力、いや、体のつくりというのは、
常人のそれとはまったく別物なんだろうなと思わされる
小説ではあるが、このあたりのことは実際にそうだろうし、
とんでもない練習の結晶でもあるし、ものすごく頑丈なつくりでもあろうしというのが
ありあり伝わってくるのがよかった、
そして、その休息のありかた、魔法のような鍼師の技とか、そういうのもまた
プロレスの裏側にありそうなところだなと、
これは普通に自分でも打ってもらいたいと思うようなところもあったりして
周辺の描写も面白かったと思うのであります
結局のところ、生きるとはというのが、プロレスラーとしての自分を取り戻すといった
まぁ、もっとあれこれが結集したものなんだけども、
純化させた結果が、女のためというのがまた、こういう物語に最高の結末だなと
クサいといえばそれまでなんだが、そこがいいなと思ったりしつつ
楽しく読んだのでありました
だいぶ、年齢も色々も全部過ぎ去ったおっさんに刺さる物語だったなと
読んでしみじみかみしめたのであります
プロレス小説であります
これは、かなりプロレスが好きな人が読むと、相当に楽しめるそれではなかろうか、
ライト層である自分では、ここに描かれていた、セメントからブックまで
変遷する試合のそれこれの楽しさ、そのだいご味というのが
真に理解できたとは思えないのが残念だけど、
まるで試合を、その団体を追いかけているような楽しさが詰まっていた
いい物語、ある種のブックだと思ったのでありました
もしかしたら、モチーフとなるレスラーや、因縁が込められているのかもと思いつつも、
レスラーとしての生い立ちやら、同期因縁等々が面白くて、
よく練られているなと感心して読んだわけだけども、
実際にどっぷりプロレスに浸かってるファンは、こういうのがより楽しいというか
ここまで読んで、プロレスを楽しんでるんだろうかと思うと
凄い世界でもあるが、それがゆえに狭くなってるのかしらと
いらんことを考えたりもしたのであった
何連戦もしていくという巡業の姿で描かれていくんだが、
改めて、レスラーという人たちの体力、いや、体のつくりというのは、
常人のそれとはまったく別物なんだろうなと思わされる
小説ではあるが、このあたりのことは実際にそうだろうし、
とんでもない練習の結晶でもあるし、ものすごく頑丈なつくりでもあろうしというのが
ありあり伝わってくるのがよかった、
そして、その休息のありかた、魔法のような鍼師の技とか、そういうのもまた
プロレスの裏側にありそうなところだなと、
これは普通に自分でも打ってもらいたいと思うようなところもあったりして
周辺の描写も面白かったと思うのであります
結局のところ、生きるとはというのが、プロレスラーとしての自分を取り戻すといった
まぁ、もっとあれこれが結集したものなんだけども、
純化させた結果が、女のためというのがまた、こういう物語に最高の結末だなと
クサいといえばそれまでなんだが、そこがいいなと思ったりしつつ
楽しく読んだのでありました
だいぶ、年齢も色々も全部過ぎ去ったおっさんに刺さる物語だったなと
読んでしみじみかみしめたのであります