CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

岡本太郎式特撮活劇 帰ってくれタローマン&おやすみタローマン

2023-08-25 21:05:48 | ドラマ映画テレビ感想
TAROMANシリーズも、とうとう最終回だそうで、
というか、さらに続編作ったんだと驚いてしまったわけだけども、
これは、劇場版にするには頓智がききすぎているし、
税金対策とか、罵詈雑言をNHKが避けたのではとも思ったりしたわけだが
無事、やりきってしまったようで、
大変楽しんだのでありました

当然のごとく、番組としてちゃんとしてたのは
帰ってくれの方だったわけだけども、
なにげに、深夜に放送していた「おやすみ」の方が個人的には好きで、
録画して昼間に見るという荒行をなしたわけだが、
これは、深夜に、それも、大学生くらいの時分に体験したい番組だったなと
しみじみ思ったのである
いや、もしかすると、もっと仕事に疲れたりしていたら、
ただこの映像を見ているだけで、泣くなり、元気がでるなりの作用が出たのかもしれない
とってつけたような郷愁と、さして意味のない動きがえんえんと続くという
タイパがどうしたとかいっているこのご時世に1時間も何やってんだというのが
大変心地よかったのである、
個人的には、TAROMANシリーズで最高傑作だったように思う

と、まぁ、だいぶ頭がキとる感想になってしまうわけだけども、
帰ってくれの方がこれまた、大団円を目指して、それでいて岡本太郎らしくを
なんとか叶えようと精魂尽き果てた感じがよく
最終的に、結局爆発してしまうしかないよなというあたり、
安易なオチお断りのTAROMANあるまじきではないかと、
なんか意味のわからない、厳しい目線で視聴者として糾弾したくなるわけだが、
番組としては座りがよかった=心地よい=ダメだ
というわけで、最終回にぴったりだったのではないだろうか
もう何が正しいのかすらわからないのが、実にTAROMANだと思うのであった

この番組のせいで、休養をよぎなくされたと噂の
サカナクション山口氏も、最後にようやっと歌わせてもらったというか、
むしろ歌いたがったのか、もう何もわからないけども
これがまた、妙にクオリティが高くでよかった
これによって解放されて、本来の活動にちゃんと戻ってほしいと切に願うのである

特に正義の味方でもなければ、
むしろ、人類なのか、地球なのか、なんかわからんが敵なんじゃないかとすら思える
そんなTAROMANの自由さと、子供のような無邪気さ
そこにひそむある種の狂気というのが、実によかったなと
結局全編通じて、結局同じ感想になってしまうんだが、
この企画が予想外に当たったと思っているであろう外部と、
そういうの関係ないのか、あるのか、
わからない狂気にあてられて、制作に取り組んできたであろうスタッフに
感謝というか、拍手を送りたいと思う番組でありました
よかったよかった