CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

さっさと不況を終わらせろ

2013-02-05 21:35:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
さっさと不況を終わらせろ  著:ポール・クルーグマン

久しぶりの本レビウであります
まさか、この本読むのに一ヶ月もかかるとは
夢にも思いませんでした
友人に進められたみたいに、何冊か
同時並行で読んだほうが、本はたくさん読めるのかもしれない

さて、そんなわけで、思いのほかというか
とんでもなく時間かかって読んだこの本
最近にわかに注目を浴びているんだそうで、
そうとも知らず、図書館で借りてきて独占していたのは
よからぬことであったと
思ったりなんだったりするのですが

難しいのに、くだけているような装丁で、
つまるところ読みにくい

そんな感想を抱きました
これはひょっとすると、訳の問題なのかもしれない

不況ができるメカニズムを
流動性の罠という、有名らしい理論から読み解いていくのですが、
基本的に語り口調だからなのか、一人芝居調だからなのか
いかんせん読みにくいのであります
これまた、以前のスティーブジョブズ本あたりと一緒で、
ガイジンの本を訳すというのは、なんというかな、
文章の流れとかそういうのからして難しいんじゃないか
そんな風に感じてしまったのであります

本としては、いかに不況に陥っていることが愚かなことなのか、
また、それはどういう仕組みなのか、そして
その愚行は、どのようにしたら打開できるのかと
そんなことを逐一説明してくれているわけなんですが
その論理立てが、多分、書いている人と
ちゃんと勉強した人には筋道たってんだろうけど、
どうにも素人にはわからない
理解ができない、わけでもないんだが、ともかく
言葉が滑っていってしまい、本質を読み取れないのでありました
つまるところ、難しい本なんでありますね

結局、どうしたら不況から脱出できるのかは
表層的な、財政出動とインフレ期待という
先々への期待感を煽る方法しかわからなかったんですが、
それを多分、今の日本はほどよくやりだしたっぽくて、
だけども、最新のこの著者の発言によれば
偶然それに近いことやってるけど、今に酷いことになるぜなんて
言ってるとかどうだとか聞いてしまうと
なんというかな、結局どうしたらいいかは
原典を当たらないとわからないんだろうかなんて
思ったりなんだったり
時間かかったのに、もう一つ手に入れられなかった
残念な本でありました

もう少し頭よくなって、ちゃんとじっくり
電車の中とかでなくて一日で読んだら
もうちょっといけたんだろうかと思うのであります