CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~細見美術館~

2007-09-19 23:07:13 | 陶磁器を探す旅と名物
京都は二条、東大路のさらに東にひっそりあります
細見美術館へとつれつれ行って参りました

なかなかおしゃれな美術館というか
一風かわった美術館でありまして
街のアトリエといった風情(勝手な表現)
近代的な建物というか、普通のマンションみたいな建物で
3階建ての間を吹き抜けの階段で移動するというか
なんだ、なんと形容したらよいか難しいが
ともかく、立派で大層な美術館とは
異なった趣で面白かったのでありました

美術館はさておき
ここで、所蔵芸術作品の人気展というか
人気順に公開してみました、みたいなステキ展示がありまして
それを見てきたのでありますが

志野茶碗「弁慶」
黒織部沓形茶碗

この二点が見られただけでも悶絶
素晴らしい展示でございました
他にも伊藤若冲とか、俵屋宗達とか、中村泡一とか
なんか凄いのがいっぱいあったし
とりわけ、若冲の屏風、そして北斎の肉筆
という掛け替えのない美術品も見られたので
感激を言葉にしようかと思いましたが
文字数制限につき、茶碗に絞りまして

まず「弁慶」
大ぶりの抹茶碗で、志野特有の白い肌はさておき
鉄絵がしれしれっとさりげなく配置されててステキ
なんも説明がありませんでしたが
鉄絵が、どうやら五条大橋のようにも見えまして
あれは図体がでかいから弁慶というのか
五条大橋っぽい絵があるから弁慶なのか
わからんがともかくよし
鼻息あらげて見守ったのであります

そして、黒織部
沓形茶碗はいくつか見たことがありましたが
ここに置いてあるやつは、中でも相当有名なそれか?
思うほど、見事なテケトー図柄と
いわゆるのっぺりした黒み具合、そして歪み
よくよくのぞき込むと、茶碗中央には
あまり黒釉薬がのってなかった様子なのが不思議な景色でしたが
ともかく、あの幾何学模様とよぶには適当すぎる
ステキな落書きをひっさげた見事な面構えでありました
こちらもガンプクでありましたところ

他にも、螺鈿を見事にあしらった蒔絵箱とか
緑織部のステキ器が数点と大変面白かったのであります
どうやら、細見さんという数寄者が残したものだそうで
やっぱり金持ちにならねばならぬなぁと
改めて思わされたのでありますところとか
とんちんかんなことを書いておきつつ
このあたりで