サライ
という雑誌があります
もう一月ほど前になると思いますが
陶磁器特集を組んでいるということでしたので
普段、雑誌なんて買ったことないのに
迷うことなく手にとっていた次第
サライという雑誌の感想文ではなく
そこに載ってた、ステキ陶磁器について
ああ、益子焼がよかった
あの形容しがたい、独特の色目に卒倒しそうになったのでありますが
いやはや、世の中広いというか、凄い
まったく知らないけど、相当メジャーな陶器が
これでもかと判りやすく紹介されておりました
正直、へうげもの見て育った
なんちゃって数寄者かぶれの私としては
ああいう、基本を教えてくれるものがうれしく
窯変の種類だとか、見所だとか、各部名称だとか
何度も読み返してしまったのであります
で、学んだことを人に言いふらしたいがために
ああ、あの貫入がいいよね、わかるわかる
割り高台ってことは萩焼?
備前の炎襷は神の仕業だよね
等々、
恥ずかしくもなく、臆面も無く
うそぶいたりしているのであります(やな奴だな)
と、まぁ、それはそれとしまして
ちゃんと学んでみると、なるほど、素人が火傷する世界だけあります
そういう名物というか、性質というか、見所の単語だけが先行して
ただ釉薬がアホみたいにかかってて
それがひび割れてるだけのものを
侘びた貫入が素晴らしいと言い換えてしまい
一人大喜び、世の中にそういう人が
五万と居るんだろうなと悲しくなってしまいます
先達と同じ道を歩んでおるのだろう
と、まぁ、何言ってんだか全然わからん事態になりましたが
この陶磁器特集をしていたサライはかなり読み応えもあり
大名物の写真がいくつも掲載
長年というほどではないけども
前々からずっと気になってた
本物の初花はどこにあるんだというのの答えらしきものも
ちゃんと書いてあったのでそれだけで満足
よかった、あとは、実物が公開されるときに
なだれ込むように見に行くだけだ
また、九十九髪茄子とか、荒木高麗だとか
漫画で見たそれこれもたくさん写真つきで紹介されていて
一人、うおお、などとうなってにやにや眺めてしまうのでありました
大変眼福であります
特集の内容では、各地の有名焼物の紹介と
そこの名匠、新鋭作家の紹介
焼物の見所と名品の写真掲載
そして、自分で作るにはどうしたらいいかまで
入門篇というか、やってみたいと
せつせつ思いいれが高まるようなできばえでステキ
買ってよかったと思ったのでありました
で、ここに掲載されていたそれこれを見ていて
黄瀬戸がいいなぁと前前に思っていたのがまた
益子焼が侮れないと思うようになり
むしろ、白の刷毛目があるほうがよくねぇか?とか
どんどんと深みに足を入れていく次第
とりあえずは、手持ちの萩焼を七化けさせるまで
大事に使おうと急遽メイン湯呑みに昇格させたりと
一人で大盛り上がりしていたのでありました
さらに、気持ちがたかぶったついでに
部屋の大掃除をして、あわよくば
茶室風に仕立てられないかと頭を悩ませたりする
大変、おつむがきびしいこのごろ
風炉のかわりに、電磁調理器が置いてあるというのは
なかなか現代の侘び数寄にならね?とか
生活感という言葉の新しい代替語を見つけて大喜びと
三十路を目の前にした独身男性が
一人、部屋作りにいそしんでいるという
悲しいお話でありました
まぁ、サライ読んでる時点で年齢とかそういうのダメだよね
悲しくもあり、喜ばしくもあり
花のない生活を続けていくのでありました
という雑誌があります
もう一月ほど前になると思いますが
陶磁器特集を組んでいるということでしたので
普段、雑誌なんて買ったことないのに
迷うことなく手にとっていた次第
サライという雑誌の感想文ではなく
そこに載ってた、ステキ陶磁器について
ああ、益子焼がよかった
あの形容しがたい、独特の色目に卒倒しそうになったのでありますが
いやはや、世の中広いというか、凄い
まったく知らないけど、相当メジャーな陶器が
これでもかと判りやすく紹介されておりました
正直、へうげもの見て育った
なんちゃって数寄者かぶれの私としては
ああいう、基本を教えてくれるものがうれしく
窯変の種類だとか、見所だとか、各部名称だとか
何度も読み返してしまったのであります
で、学んだことを人に言いふらしたいがために
ああ、あの貫入がいいよね、わかるわかる
割り高台ってことは萩焼?
備前の炎襷は神の仕業だよね
等々、
恥ずかしくもなく、臆面も無く
うそぶいたりしているのであります(やな奴だな)
と、まぁ、それはそれとしまして
ちゃんと学んでみると、なるほど、素人が火傷する世界だけあります
そういう名物というか、性質というか、見所の単語だけが先行して
ただ釉薬がアホみたいにかかってて
それがひび割れてるだけのものを
侘びた貫入が素晴らしいと言い換えてしまい
一人大喜び、世の中にそういう人が
五万と居るんだろうなと悲しくなってしまいます
先達と同じ道を歩んでおるのだろう
と、まぁ、何言ってんだか全然わからん事態になりましたが
この陶磁器特集をしていたサライはかなり読み応えもあり
大名物の写真がいくつも掲載
長年というほどではないけども
前々からずっと気になってた
本物の初花はどこにあるんだというのの答えらしきものも
ちゃんと書いてあったのでそれだけで満足
よかった、あとは、実物が公開されるときに
なだれ込むように見に行くだけだ
また、九十九髪茄子とか、荒木高麗だとか
漫画で見たそれこれもたくさん写真つきで紹介されていて
一人、うおお、などとうなってにやにや眺めてしまうのでありました
大変眼福であります
特集の内容では、各地の有名焼物の紹介と
そこの名匠、新鋭作家の紹介
焼物の見所と名品の写真掲載
そして、自分で作るにはどうしたらいいかまで
入門篇というか、やってみたいと
せつせつ思いいれが高まるようなできばえでステキ
買ってよかったと思ったのでありました
で、ここに掲載されていたそれこれを見ていて
黄瀬戸がいいなぁと前前に思っていたのがまた
益子焼が侮れないと思うようになり
むしろ、白の刷毛目があるほうがよくねぇか?とか
どんどんと深みに足を入れていく次第
とりあえずは、手持ちの萩焼を七化けさせるまで
大事に使おうと急遽メイン湯呑みに昇格させたりと
一人で大盛り上がりしていたのでありました
さらに、気持ちがたかぶったついでに
部屋の大掃除をして、あわよくば
茶室風に仕立てられないかと頭を悩ませたりする
大変、おつむがきびしいこのごろ
風炉のかわりに、電磁調理器が置いてあるというのは
なかなか現代の侘び数寄にならね?とか
生活感という言葉の新しい代替語を見つけて大喜びと
三十路を目の前にした独身男性が
一人、部屋作りにいそしんでいるという
悲しいお話でありました
まぁ、サライ読んでる時点で年齢とかそういうのダメだよね
悲しくもあり、喜ばしくもあり
花のない生活を続けていくのでありました