CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ピアノマン

2005-05-25 00:48:46 | 雑感
最近話題のピアノマンという人のお話

聞きかじりというか
どっかのニュースでなんか訊いたという
適当極まりない情報しか当方得ていないんですが
なんか、記憶喪失なのかなんなのか
とりあえず西洋人で、ある日、雨の中
ずぶぬれのタキシードでふらふらしている男が発見された

何を訊いても、怯えているばかりで
何も答えてくれない
スケッチブックを渡したら、ピアノの絵を書いたので
とりあえずピアノの前へと連れていったら
これがまた、凄い上手だった

で、お前誰だ?

というわけで、現在西欧諸国で
大ブームになっているらしいピアノマン
情報が少なすぎて、もう一つわからないのですが
私が最初訊いた時は
なんか、ハリウッドでピアノマンて映画が既にあって
それのリアルなプロモーションの一巻だとかいう話だったんですが
もの凄いデマらしく
実際は、彼の生い立ちというかこの奇妙な事件を
ハリウッド映画にしたいねなんて話まで上がってるほど
話題なんだぜとか、そういうことらしいです

で、彼、発見されてから結構経ってるはずですが
全国、いや、全世界から様々な情報が寄せられる中
なかなか本当のことがわからず
そして、彼自身も決して物を語ろうとしない
3カ国語くらいで語り変えたそうだが
どれにも反応せず、ただ、ピアノを弾くばかり
最近では、作曲までしだしたというが
いったい誰なのか、世界が注目・・・

と、以上のことが私の知りうる限りのピアノマンなんだが
私は彼の正体というか、彼の立場がわかってしまった

彼は、ある組織に追われているんだ

おそらく事の顛末はこうだろう
彼はある有力な民族解放組織の一員なのだ
ただ傍らでピアノをたしなんでいて、腕前もそこそこだが
その素性(諜報員)ゆえに、決して表舞台でそのピアノが披露されることは無かった
そんな彼が、抗争の最中、海へと突き落とされた
敵対組織は彼を殺したものだと思って
死体を確かめずにそこを後にする

そして、後日、ピアノマンとして彼は街に戻ってしまった

驚愕の敵対組織、そして、味方の解放組織
彼は表に立ってはならない存在なのに
こんなに大きく報道されてしまった
両者共に名乗り出ることができない、彼の素性を知りながら
彼に近づくことが、それぞれの組織にとって
とんでもないことになる
だから未だにだれだかわからない

と、まぁ、ここまでは誰でも思いつく展開だろう
しかし、違う、もう一つわかっていることがある
実はピアノマンは記憶を失ったりしていることはない

3カ国語で語りかけて反応が無かったというのは
言葉がわかった上で無視、いや、そういう芝居をしているのだ
なぜなら、彼は任務のために披露できなかった
ピアノを今、衆目の前で弾いている(非公式だが)
そんな幸せを手に入れてしまったのだ
優秀だった彼も、そういう、手に入らない望みを
少しだけ、少しだけ幸せとして今甘受している最中

だが、そんなことをいつまでも続けるわけにはいかない
彼は自分の仕事がわかっているはずだ
しかし、記憶を取り戻したとして娑婆に出ては
敵対組織に消される可能性や
味方組織が明るみに出る可能性もある
それらの可能性を出来うる限りなくすため
彼は、何もわからないフリ、いや、無反応を続けているんだ

キナ臭いことを考えれば
おそらく、熱湯か、凄く冷たい水をいきなり背後からかけたら
きっとロシア語あたりで「熱い」と叫ぶだろう(古典的な)
おそらく近い将来、彼の看護をする看護士の中に
敵対組織の人間が入り込んでくるだろう
そして上記のようなテストをするか、あるいは、そこで急死させるか

時間がない、ピアノマンはそこまで推理できている
彼は聡明な男だろう、ピアノを弾きながら
自分を解放しながら、最高の手段に手を染めている
そう、ここで出てくるキーワードが

自ら作曲している

この事実だ
もうおわかりだろう、彼が今作曲しているものは
味方組織へと情報を伝える暗号なのだ
いずれ彼の作曲したピアノはどこかで演奏されることだろう
それを訊いた味方組織はなんらかの情報を
そう、ピアノマンが命をはって手に入れた情報を受け取るのだ
コードに謎が含まれるか、それとももっと凄い仕掛けがあるのか
そこはアガサクリスティや、コナンドイルに任せるとして
彼は今、その作業に没頭しているはずだ

そう、今まで封印されていた
表に立つことが許されないピアノ
その旋律が、今奇しくも、彼の願いである
公共での演奏とともに彼の仕事を完遂する

曲が発表
あるいは、彼が弾くことによって彼の任務は終わる
その後、ひっそりと、誰に知られるわけでもなく
呆気なく死んでしまうんだ
殺されてしまうか、自分から死ぬかそれはわからない
ただ、おそらく

彼はもう、どちらの組織にとっても
危険な存在になってしまったのだから・・・




とか、だったら凄く燃えるなぁとか
なんか既に誰かやってそうですが
あれだな、オチをもっと凄いことにしないと
誰かと被ってしまうな、うーん、そうだな
追ってる組織が実は集A社で、彼の所属組織がK談社とすれば
なるほど、モーニングのピアノの森のCMでしたでいかがか