ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




先月、何度か徹夜などを混ぜながら、録音のお手伝いをさせて頂きましたアルバムが、明後日、発売になります。

アーティストさんは、C4(シー・フォー)さん

そう、この夏にGLAYさんの宮城でのスタジアムライブの翌日、

ギターのTAKUROさんのラジオの公開録音のために急遽組まれたバンド、「東北ドリームバンド」(というのだそうです!)のボーカルを務めて下さいましたTOKIさん。

そのTOKIさん率いるバンドの、ニューアルバムのレコーディングに一部、参加させて頂いていたのでした。

 

特にですね、アルバムのオープニングを飾るSEは、丸々僕が作らせていただきまして、徹夜をしながら、ピアノを弾き、構成、アレンジを考え、総作業時間20時間、コツコツとパソコンに向かって打ち込みをして作り上げた作品なんですよ。

 

TOKIさんからの依頼は

「次曲のバンドの曲のイントロのギターのテーマのフレーズをモチーフにして、寂しげで、悲しげで、切ないピアノのSEをお願いしたい。しかし、同時に、アルバムのオープニングを飾るにふさわしい、猛々しく、勇壮で壮大なイントロダクションを、2分以内で。あらゆる楽器の音を使用して頂いて結構ですので、ケンさんの心のままに、お願します。」

というものでした。

さらに、参考のYouTubeには、あるゲーム音楽が、100人以上のシンフォニックオーケストラ&コーラス隊で演奏されたバージョンの映像がつけられておりました。、またかっこいいんだなー、これが。恐ろしく、ドラマティックで。

 

そしてなんと、締切まで、

実質、作業できる日数は、二日間。

 

そしてなんと、HPを見ますと、すでに発表されているではありませんか。

 

その、僕がこれから作る曲、そのタイトルまで!

 

・・・やるしかありません

 

やりました

Composed/KenKawamura

とクレジットされております。

 

長さは、1分59秒。

オファーギリギリです(笑)。

 

わずか一部ですが、このアルバムのPromotionPVでお聴き頂けます。

ここは、後半の方ですかねー。

是非、全容をお聴き頂けたらと思います。

 

 

そして、他にも数曲弾かせて頂いているのですが、特に、アルバムの最後を飾るバラード「EMBRACE」。

これは、TOKIさんの作詞作曲による、TOKIさんと、ある有名ロックバンドのリーダーでありギタリストさんとの、それはそれは深い深い、そしてリアルすぎるくらいリアルな友情の物語が描かれた、素晴らしい曲なのです。

 

アルバムのインナーに、「EMBRACEの思想」というTOKIさんによる文章がございました。

これがね、もう、素晴らしいんです。

この文章だけでも読む価値がありますよ。

人生の見え方が、変わるかもしれない、名文です。

 

 

そしてこの曲は、・・・僕が頂いた時、ギターから始まる曲でした。

TOKIさんからは「この曲には、是非ピアノをお願いしたい」というお話を頂いておりました。

 

僕は、全部を聴いて、歌詞を聴いて、・・・感動してしまってですね、

 

ピアノのイントロを付けたのです。

イントロというか、前奏曲というか。

僕なりに、この歌詞を読んで、このメロディを聴いての印象を、音にして、TOKIさん、C4さんにお返ししたつもりでした。

 

その後、ボーカルダビングやギターのダビングが行われ、再度、「ここに、包み込むような、パッドの音も入れてほしい」というオファーがあり、

また、新しい(レコーディングが進んだ)段階の曲が送られてきました。

 

果たして、そこには、僕が付けたイントロはありませんでした。

 

「・・・そうかー、残念。・・・でも、そうだよなあ、キーボードのいるバンドじゃないしなー、あんなにピアノのイントロは要らないよなあ・・・」

 

残念ですが、音楽には、意向というものがあります。

カットや変更は、よくある話ですから、これはこれで納得して、パッドを入れ、うっすらオルガンも入れて、再度お戻しいたしました。

 

そして、あちらも大変に忙しいスケジュールだったこともあり、その後、しばらく音信は途絶えておりました。

 

つい先日。

 

「ケンさん!先日やっとMIX&マスタリングが終了しました。

とりあえず、ケンさんのピアノ無しでは有り得なかった例のバラード曲を、お送りいたします。」

 

メールの宛先には、僕と、TAK〇ROさんの名前がありました。

 

そして、ファイルを開きますと、

流れてきたのは、

 

・・・僕が弾いた、イントロのピアノでしした。

 

そのまま、丸々、使って下さっていたのです。

この、ピアノだけの部分を、メンバーやスタッフの皆さんが、実は、何度もじっと聴いて下さっていたのかと思うと、

胸が熱くなるものが、ありました。

(アーティストは、アルバムが出来上がるまでに、聴いてくれる方々のことを考えて、何度も、何度も、聴くものです。)

 

ありがとうございました。

こんなにも素敵な友情と、そして男の願いが詰まった名曲に、ご縁あってピアノを添えさせて頂けたこと、

本当に感謝いたします。

 

 

よろしかったら、是非です

C4 Hi Spec EVOLUTION FULL ALBUM
「Perfection BABEL」

 

そして、明日は、そんなTOKIさんと、そしてT〇KUROさんと僕、三人だけで行う、とあるライブのリハーサルがございます。

詳細はまたいずれですー。

 

ではー。



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