ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




生春巻きって、最初にその存在を知ったときは、

「なんだよそれ。春巻きってのはねー、こう、茶色くて、パリパリーッ香ばしく揚がった皮の中に、アツアツのトローリとしたあんが入ってて、こう、ほふっ、ほふっ・・・ほふぅ、うう、うまいっ!うまいよぅ!って、食べるもんなんだ。」

・・・と思って、斜め40度位から、さらに首もかしげつつ、相当冷ややかに見てたものです。

 

初めて食べたのは、えーっと、何かのライブの打ち上げで、タイ料理屋さんに連れて行ってもらった時でした。誰かが「おー、生春あんじゃん。食べてー」とか言って、頼んだんですよ。

 

「えー、普通の春巻きは無いの?」って内心思って、横目でメニューをちらちら見るも、タイ料理屋さんには、・・・無いんですね。あれ、中華ですものね。いやぁ、残念だったなぁ(そんなかいっ)。

 

そして、出てきたものを一口頂くわけですよ。そんなに大騒ぎするほどなら、食べてみなきゃじゃない、って思って。

 

で。

 

感想。

 

もう、ね、この世のものとは思えないすばらしいお味に、大変感動し、わたくし、カワムラケン、今までナマハルマキを知らなかった自分が恥ずかしく、また、斜めから不躾な視線で見てしまったことを、痛く後悔、かくなるうえは、ワタクシメ、今すぐ、冬の木曽川に身を投げてお詫びをー、

 

・・・なーんてこたーなくて

 

 

・・・「んー、これって、春巻きなの?」

 

といった、非常に淡白な反応だったのでした(笑)。

 

あれから、何年が経ったでしょう。少なくとも、十数年。

 

 

まさか、

 

自分で作るまでになるとは。

 

今では、タイ料理屋さんに行けば、真っ先に、

 

「生春ね、生春。じゃんじゃん持ってきて」(餃子かよっ)

 

と頼むワタクシのこの変節っぷり・・・いや、成長っぷり(笑)。

 

でも、こうしてライスペーパーから戻して、我が手でクルクルと巻いて食べると、また喜びもひとしおでした。アボカドも入ってますよ。買えましたよ(笑)。

 

うまーうしーうほー

 

なーんか、こういう、「最初は斜めに見てたのに、いつの間にかむしろ超大好きになってる系」っての、多いんですよね。最初から素直に「ほほう、好きかも」って思って入ればいいのにね。人間って、まったく。

 

え?一緒にするな、お前だけだーって

 

ですよねー(笑)。

 

ではー。



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