ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




色々言い方がありますよね、最近は(笑)。はい、本日、清木場俊介くんのシングルが二枚同時に発売になりました。はつばいはつばい、うん、しっくり来るな

春先のレコーディング。毎日のように続いた深夜、早朝までの日々。でも、最終的にどんなカタチで、どんな音で、これが世に出されるのか、沢山の方々の耳に届くのか、それを考えると本当に皆んなワクワクして、正直確かに少し眠かったけど(笑)、決して辛くはありませんでした。そして、最終的に素敵なジャケットに包まれて、こうして手元に届いたCDは、各プロフェッショナルな行程を経て、どんどん磨きがかけられた素晴らしい音に仕上がっていました。なんだか、ドキドキしながらトレイに乗せて、聴いて、またドキドキしました。ドキドキしすぎです

「最後の夜」。昨年の本ツアーに先立つファンクラブツアーでの、仙台公演のリハーサルの時、「ケンちゃん、曲が出来たんだ。カタチに残しときたいからちょっと手伝ってほしいんだけど。」と俊くんに言われ、「もちろん!」と、ピアノの前で初めてこの曲を聞きました。俊くんの弾くギター、そして生唄です。一発で「うわ、いい曲じゃん!」。既に、名曲でした。僕はそれを受けて、「それはひょっとするとこっちのコードに行きたいのかな?」「じゃ、これは?」などと、何箇所かコードの確認しながら曲の進行などのカタチ作りを始めました。何人かのスタッフさんも、「俊は今度はどんな曲作ってきたの?」と言った面持ちで、少し遠巻きに僕達二人をグルッと囲んでいました

20分くらいの作業で「よし、出来た。これで録っとこう。」と俊くんが言い、MDが用意されました。そしてMDが回る直前、「あ、なにか適当にイントロ付けてよ。オレ、いいところで入るから。」と言われ、「おっけー、じゃあ・・・。こんな感じでいくよ。」とアドリブで弾いたのが、今もそのまま残っている、この曲のイントロのピアノのフレーズです。

ピアノに合わせて俊くんが唄い、僕は俊くんの呼吸を読みながらピアノを弾きました。

その最古の(笑)、「最後の夜」は、スタッフさんも(舞台監督のカ○さん、ね(笑))、後からわざわざ僕のところにきて「ケンさん、さっきの俊のあの曲、ヤバいっすよね。」と言った位の、素晴らしい出来だったのです。僕と俊くんしか持っていないんじゃないかな(笑)。

ファンクラブツアーが大盛況のうちに終わり、俊くんが「『最後の夜』本ツアーで演ろうよ」、と言うので、僕は最初バンド用に構成を膨らませたアレンジをして、バンド皆で演奏して、俊くんに聴いて貰いました。すると「うーん、このバージョンもいいんだけど、今回のツアーではピアノ一本で唄いたいな。ね、そうしない?」と言い、「・・・でさ、今の間奏部分のコード進行、もう1回ピアノで弾いてみて。そこ、今聴きながらメロディーが浮かんだから。」。

そこは最初ギターソロかピアノソロにでもしよう、と思って作っていったコード進行だったのですが、1回聴いただけで俊くんはそこに素晴らしいメロディーを乗せてしまいました。そして翌日には、これまた「ヤバい」歌詞が乗せられてきました。

ツアーでは、本当にピアノと唄、そしてハープだけのシンプルなバージョンでお客さんに聴いていただきました。とにかく、二人きりです。俊くんとの呼吸が命。俊くんは自由に唄う人だけれど、ただ勝手に唄うのでは全然なくて、周りの音を、ピアノを完璧に聴いて、その上で自由に唄うことの出来る人。だから、こっちのちょっとした変化にもいつもとっても敏感に反応してくれつつ、その日の、その日だけの唄を、唄える人なんです。毎回、緊張と同時に、今日はどんな感じで来るのか、そして僕も行こうか、とっても楽しみな曲でした。言ってみれば、毎日が最初の、夜(笑)。

今回のCDバージョンは、そのピアノバージョンをベースに、ギターのKちゃんがサウンド面でのプロデュースをして、勿論バンドや、さらに生のストリングスが入っていたりの美しい豪華バージョンに仕上がっています。でも唄は、スタジオでも、やっぱりワンテイクOK。完璧。実際、感動しますよ。凄いですよ

ちなみにイントロのピアノの後ろで「プシュー、プシュー」って鳴っている音は、決して「ぷしゅ」、の音ではなくて(だったら可笑しい(笑))、ピアノのサスティンペダルの音なのです。ああいう音が入るのが、生のグランドピアノを使ったレコーディングならではなのですね

「五日間・・・バックレよう」は、まだライブではやっていない曲ですが、盛り上がるのが今から目に見えるよう。こちらでも生ピアノと生オルガン(んな言葉はない(笑))を弾かせてもらいました。この曲では生ドラムに生ベースの上で暴れる、生ギターや生ホーンが、とってもゴキゲンです。もちろんとどめは、最高の生ボーカル(笑)、です。やっぱり、生はいいですねー。そして、「生=ライブ」ですよね。ほんと、今から楽しみです

さぁて、じゃあ、ぷしゅでも聴きながら、ぷしゅでもしましょうか(笑)。

ではー。



コメント ( 30 ) | Trackback ( 0 )