
日本は地震大国です。
身体に感じないものも含めると昨年2006年の一年間で、約11万回、起きているそうです。中でもマグニチュード7以上を「大地震(おおじしん)」と言いますが、これがここ10年間(1997年から2006年)だけで、なんと27回も起きているんですね。そして、日本に住んでいる以上、これからもずっーと地震とは付き合っていかなくちゃいけないんですよね
。
海と山の国でもありますから、地すべりもあれば、津波も起きます。日本古来の家屋は木造建築ですから、倒壊、そして火事の危険も大きいです。そして国土が狭いので、そこら中で住宅が密集しています。そしてその密集した住宅の中も密集しているケースが多いようで(お家がとんでもなく広い方はともかくね)、多くの家庭では、何が倒れても絶対安全というほどの余裕のスペースばかりでは無いと思われます。
僕にしたって、今この瞬間に部屋中のモノが全部倒れたら、そーとー辛いです
。ってか、咄嗟に浮いてブワーって飛んで来たら、当たり所が悪ければ、機材一つでも○にますから。割れたガラスなんかでざっくり足の裏でも切ったとしたって、地震後の慌しさの中では、いつもの何倍も大変な不便を感じることになることでしょう。
阪神・淡路大震災は1995年の早朝でしたね。あの時、僕まだテレビをつけながら本か何かを読んでいて、起きてたんです。そしたらニュース速報が。「え!震度7っ?」とビックリして、チャンネルをあちこち替えながら、情報を待ちました。まもなくとある局で、現地の記者の方との中継が繋がったんですが、この時その記者氏は自宅にいたらしく「私の家はマンションの4階です。今現在、この窓から見る限り、辺りは暗く静まり返ったままで、普段と変わりありません。静かです。火の手らしきものも確認できません。」と言いました。その記者の人の住まいが神戸のどの辺りだったかまでは記憶にありませんが、とにかくそれを聞いてホッとして、程なく寝たんです。で、起きて再びテレビをつけると・・・あの、衝撃的な高速道路が倒れている映像、そして、とんでもない大火事の様子、凄まじい光景。そしてその全てが、現実であるという真実。震えがくるようでした。
地震の予知は出来ないと言われています。
しかし、「緊急地震速報」というものがあります。地震の最初の振動「P波」を捉えて、その後にやってくる、多くの災害の元になる地震の本体と言っていい「S波」までの到達時間を知らせるシステムです。数年前から試験的に運用されていたんですが、今年の10月1日から一般に運用されることになっています。簡単に言いますと、テレビやラジオ、施設内の放送などで、「地震速報!間もなく、地震が来ます!」と知らせてくれるものです。では、どのくらい前に分かるのでしょうか。
例えば、前々からその危険性が言われています「東海大地震」が起きたとして、名古屋で約25秒、東京で約40秒前だそうです。たったの・・・とお思いになるかもしれませんが、それでも、エレベーターを最寄階に停止させるとか、倒れそうなものから離れるとか、火を消すとか、色々できますよね。
震源に近ければ「10秒後に来ます!」なんていうケースも勿論あるでしょう。こうなると「えっ?」ってビックリして固まっている間にガタガタガタ・・・なんてこともありそうです。でも、机の下に隠れるだけなら10秒でもできそうですよね。いざという時に慌てないように、その時何をするのか、一度は考えておくべきかもしれません。気象庁のHP内で、この緊急地震速報についての簡単なビデオが見られます。参考にはなります(こちら)。
しかし、お風呂に入っているときだったら、あるいはまさにトイレで奮闘中だったら・・・などなどの細かい場合は、やっぱり自分で考えておかなければいけないようですね。ビデオにはそのへんの例は、さすがにありませんでしたからね。それに、グッスリ寝ているときに警報が鳴り響く、なんていうケースも当然考えられますしね。皆さん、寝起きはクッキリスッキリですか?大丈夫ですか?僕は・・・たぶん・・・えーと、うん。
考えておくべきことは多いですね。
そして、今また、現実に地震の被害に遭われた(ている)方々がいらっしゃいます。ライフラインの停止はとにかく厳しいでしょう。また避難所の生活など、本当に想像を絶する大変なものがあると思います。今回の中越沖地震で被災された方々が、一日も早く元の生活へ戻られることを切に願います。そして、不幸なことに亡くなられた方に心よりご冥福をお祈りいたします。何もできませんので、ほんのわずかばかりですが、気持ちを送らせていただくことにしました。とにかく、くれぐれもお気落としなさりませんよう。必ずまた、晴れわたった良き日はやってくると思いますから。
では。