映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「雪の轍 (わだち)」

2015年07月25日 | 日記

   

     トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、去年のカンヌ国際映画祭で最高賞パル
     ムドールを受賞した重厚な人間ドラマです。この監督は「昔々、アナトリアで」「ス
     リー・モンキーズ」など過去作でもカンヌ映画祭で受賞を果たしていますが、日本
     での劇場公開作品はこれが初となります。

     カッパドキアの洞窟ホテルを経営する元舞台俳優の裕福な男アイドゥンは、若く
     美しい妻や出戻りの妹と平穏な暮らしを送っていたのです。
     しかし、冬の訪れと共にホテルが雪に閉ざされていくにつれ、それぞれが秘めて
     いた思いが浮かび上がって行きます。

     また、アイドゥンは家賃を滞納する聖職者一家との関係にも頭を悩ませていた一
     方で、妻からは保護者気取りの夫が不満であり、別れを宣言されますが、大雪の
     夜に二人はお互いにある決意をして・・・。
     主人公アイドゥン役は、「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」のハルク・
     ビルギナーです。

     世界遺産カッパドキアの荘厳な景色をバックに、洞窟ホテルを営む夫婦とその妹
     が繰り広げる愛憎や、聖職者一家との確執を描いた内容で、上映時間は196分
     の長尺です。
     しかもほとんどが登場人物による会話場面であり、まるで舞台を観ているような
     作品です。

     私もカッパドキアの洞窟ホテルに滞在したことがありますが、この映画で初めて
     見たカッパドキアの雪景色はまるで絵画のようで中々の見ものですし、先述の会
     話中心劇も、いつの間にか引きずり込まれ、最後まで緊張して見終わりました。
     どこを取り上げても優れたシーンばかりなので、それでも196分は少々長いとしか
     言えませんが、たまにはこのような優れたユニーク作品に接するのも楽しいもの
     ですよ。

         
                 ↑カッパドキアでの私





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映画 「アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン」

2015年07月24日 | 日記

  

     「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などマーベルコミック
     から各ヒーローが集結して活躍した「アベンジャーズ」(2012)の続編です。

     最強チーム・アベンジャーズの一員として戦う実業家トニー・スタークでした
     が、何度も人類の危機を救い、だからこそアベンジャーズの限界を誰よりも
     強く知る彼は、自分たちの手に負えない敵の襲来に備え、禁断の平和維持
     システムである人工知能「ウルトロン」を起動させます。
     しかしウルトロンは、平和を脅かす唯一の存在である人類の抹消を選択す
     るのでした。
     再び訪れた人類滅亡の危機に、アベンジャーズは人知を超えたウルトロン
     を相手に戦うことに・・・。

     前作に続いてジョス・ウェドンが監督、脚本を手がけ、ロバート・ダウニー・Jr.
     をはじめスカーレット・ヨハンセン、クリス・ヘムズワースら主要キャストに、今
     回は悪役としてジェームス・スペイダーが参加しています。

     前作の公開時に「日本よ、これが映画だ」なんて刺激的なキャッチコピーが
     飛び出し話題になりました。先の「ターミネーター」と同様にCGの仕様は進
     歩してそれは凄いのですが、お話がどうもいけません。
     話自体が面白味に欠けるのに、更に簡単な話をいじり回して複雑にしてい
     る感があり、見ていてすんなり楽しめないのです。

     CGがいくら発達しても、肝心なお話が陳腐だと折角のCGも生かされないの
     です。
     しかもアクション場面が撃っても撃っても倒れない相手に対し、いつまでも同
     じ銃撃戦ですからシラケて来ます。
     「ターミネーター」も「アベンジャーズ」も、このあたりで幕引きがあってもいい
     のでは・・・。



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福岡、昨晩の月です。

2015年07月24日 | 日記

  

     雨天、曇天の続いた福岡でしたが、昨晩は久しぶりの晴天。写真は昨晩の福岡
     のお月さまです。次の満月は今月31日なので、いい写真が撮れることを祈って
     います。


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「日刊ゲンダイ」 の連載日が変更になります。

2015年07月23日 | 日記

   

     拙著「スタアのいた季節/わが青春の大映回顧録」(講談社)が発売されて1ケ月
     が経ちましたが、お陰様で全国的に売行き好調です。

     先にこの本が日刊ゲンダイから取材を受け、今月27日から5日間連載とお知ら
     せしましたが、1週間遅れで8月3日~7日の連載に変更されました。日刊ゲンダ
     イさんがどのようにアレンジしてくださるのか楽しみで、いま暫くお待ちください。
                  (日刊ゲンダイは九州で発売されていません)

     またアマゾンによると、この本と若尾文子関連の本が連動して売れているそうで
     す。「若尾文子映画祭・青春」で、彼女の作品が全国の映画館で一挙に60本上
     映されていることが原因のようです。
  




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映画 「ターミネーター:新起動/ジェニシス」

2015年07月22日 | 日記

   

     アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「ターミネーター」が、2003年の「ターミネ
     ーター3」以来12年ぶりにスクリーンに帰って来ました。

     2029年、人工知能スカイネットは未来の人類反乱軍のリーダーであるジョン・コナ
     ーの母サラ・コナーを歴史から抹消するため攻撃しますが、ジョン・コナー(ジェイ
     ソン・クラーク)が率いる人類抵抗軍が反撃して攻勢になると、スカイネットは殺人
     マシン「ターミネーターT-800を1984年に送り込みます。

     ジョンの腹心カイル・リース(ジェイ・コートニー)がサラを守るためにワープすると、
     そこには女戦士サラ(エミリア・クラーク)が、老いた姿の同型ターミネーター(アー
     ノルド・シュワルツェネッガー)と共に人類滅亡を阻止するために激しく戦っていた
     のです・・・。

     シリーズの生みの親であるジェームス・キャメロン監督がアドバイスを与え、第5
     作の監督は「マイティ・ソー ダーク・ワールド」のアラン・テイラーが担当していま
     す。随分前になりますが、シリーズ1・2作が面白かっただけに期待して見ました。

     アクション場面はCG効果もあってかなりの見せ場ですが、肝心のシュワルツェネ
     ッガーが歳を取ったせいか、期待したほど冴えないし、物語も年代ワープで行っ
     たり来たり、話が込み入ってスッキリせず、いま一つ面白味に欠けます。
     撃っても効果がない銃撃戦を長々と見せたりで飽きるし、やはりシリーズものは
     概して作れば作るほど質が低下すると言われますが、これも残念ながらその通
     りです。



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