映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「KANO -カノ- 1931海の向こうの甲子園」

2015年02月04日 | 日記

   

     この映画は、昨年2月に台湾で公開され空前のヒットとなった作品で、台湾が日
     本統治下の1931年、台湾代表として甲子園での全国高校野球選手権に出場し、
     準優勝を果たした嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部の実話を描いた台
     湾映画です。
     「海角七号 君想う、国境の南」や「セデック・バレ」2部作など、日本統治時代の
     台湾を舞台にした作品を生み出してきたウェイ・ダーション監督が製作、俳優の
     マー・ジーシアンが初監督を務めています。

     この映画にも嘉義農林と嘉義中学が出てきますが、私は終戦時に嘉義中学生
     だったこともあり、この作品をとても期待していたのです。
     私の家族は終戦時にこの嘉義市に住んでいて、しかも中学生ながら阿里山開
     拓に学徒動員されていて終戦の詔勅は阿里山で聞きました。日本に帰る時、台
     湾の友人と別れるのに辛い思いをしました。(余談ですみません)

     1929年(昭和4年)嘉義農林学校の弱小野球部に、日本の名門野球部を率いた
     日本人監督・近藤兵太郎が赴任して来ます。
     野球部は日本人、台湾人、台湾原住民の部員で構成されていますが、三民族
     それぞれの特徴を生かして選手を起用し、甲子園進出を目指すという鬼監督・
     近藤の下、厳しい練習に励む部員たちは、次第に勝利への強い思いを抱くよう
     になって行きます。

     そして1931年には台湾予選大会を勝ち抜き、台湾代表チームとして甲子園へ
     遠征した嘉農野球部は、最後まで決してあきらめないプレイスタイルで日本中
     の注目を集めますが、最後になって思わぬアクシデントが・・・。

     野球部監督の近藤役で永瀬正敏が主演し、台湾で農業指導に尽力、今でも台
     湾で尊敬されている八田与一役に大沢たかお、近藤の妻役には坂井真紀ら日
     本人キャストも多数出演しています。

     言語のほとんどが日本語で、たどたどしい所も沢山ありますが、この作品を作
     る側の熱意や、日本人を信頼する気持ちが伝わってきて感動させられるし、楽
     しく見ることが出来ます。近隣の国で今なお抗日を叫ぶ映画とは大違いです。

     185分という長尺で、北海道のエースが軍人になってからの挿話やラストの扱い
     など、無駄な挿話やシーンもあり、切れるとは思うのですが、監督や出演者の
     熱気で最後まで見終わってしまいます。監督としてこれが第一作目だそうです
     から、よく出来ていると褒めてやるべきでしょう。お薦めの一本です。


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コメント (6)
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