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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「 ダイ・ハード / ラスト・ディ 」 & 「 脳 男 」

2013年02月26日 | 日記

   

     どこに行ってもテロに巻き込まれ、たった一人で相手と立ち向かうハメに
     なる“世界一運の悪い男”とはブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーン
     ですが、6年ぶりのシリーズ第5作となる最新作です。

     ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは、遠くロシアの地で警察沙汰
     のトラブルを起こした息子ジャックの身柄を引き取りにモスクワへ降り立ち
     ます。
     しかし、息子が出廷する筈だった裁判所が何者かに爆破され、マクレーン
     も巻き込まれますが、その中で久々の再開果たした親子に、テロ集団は
     何故か執拗な攻撃を仕掛けて来るのでした。
     大物政治家や大富豪、軍人らが暗躍する巨大な陰謀を壊滅させるためジ
     ャックとともに奮闘するハメになってしまいます・・・。

     つい先ごろ見た「ムーンライズ・キングダム」とは大違いの役柄で大暴れす
     るブルース・ウイルスに加えて、ジェイ・コートニーが成長したジョン
     の息子役が初めて登場し、親子揃っての大暴れが見どころです。監督は
     「オーメン」のジョン・ムーアですが、アクション場面を上手く纏めています。

     物語冒頭の、街を走る車を踏みつぶしながら進むカーチェイスや、ヘリコ
     プターVS生身の闘いなど、まさに大画面向きのアクションシーンです。
     まあ暴れること暴れること、破天荒という言葉はこのためにあると思われ
     るぐらいです。
     ですが、アクション・シーンをかろうじて物語でつなぐ・・・という感じのお粗
     末な全体ストーリーではあります。
     後半になってどんでん返しの連続で、かろうじて興味をつなぎますが、ど
     んでん返しは一回でいいのだし、やはりアクションに頼りすぎたキライが
     あります。
     最近は複雑なストーリーよりも、単純な内容で見せ場を楽しむファンも多
     いことですから、一概には言えませんが、アクション場面だけは間違いな
     く楽しませてくれる作品ではあります。


   

     第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の同名小説を映画化したもの
     です。
     並はずれた身体能力を誇りながら、生まれつき感情を持たない殺人鬼「脳
     男」の姿を描いたアクションサスペンスですが、原作の発表から10年以上
     が経過しているためか、犯人のキャラクターが変更され、その世界観や脳
     男と悪役緑川の対決図式に「ダークナイト」の影響が感じられます。

     都内近郊で無差別連続爆破事件が発生し、犯行には舌を切り取られた女
     性の全身に爆弾を巻きつけた「人間爆弾」が使われていたことが判ります。
     正義感の強い刑事の茶屋(江口洋介)は遺留品から犯人・緑川のアジトを
     突き止めますが、確保出来たのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)のみで、
     共犯とみなされた一郎は、その犯行手口の異常さから精神鑑定を受けるこ
     とになり、担当の脳神経外科医・鷲谷(松雪泰子)は、一切の感情を表に出
     さない一郎に興味を抱きます。
     やがて一郎は本庁に移送されることになりますが、その途中で緑川が護送
     車を襲撃。緑川と一郎は逃走してしまいます・・・。

     この作品は、特別に集められたスタッフ・キャストが話題で、主演の生田斗真
     に加えて、松雪泰子、江口洋介、モデルの太田莉菜、更に「ヒミズ」の二階堂
     ふみ、染谷将太ら。「はやぶさ 遥かなる帰還」の瀧本智行監督がメガホンをと
     り、「八日目の蝉」の監督・成島出も脚本に参加しています。
     もう一つ、撮影監督にハリウッドで活躍する栗田豊通を起用して新感覚映像に
     期待を寄せていました。

     生田斗真と二階堂ふみに新鮮さを感じるし、演技も上々なのですが、何か役に
     はまっていないし、その他にも傑出した俳優は見当たりません。
     撮影もわざわざハリウッドから呼んだ効果は上がっていません。一番悪いのは、
     10年経過した原作を、上手く現代に移しきれなかった脚色と演出でしょう。
     後味もあまり良くありません。

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