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映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (114) 夏目俊二さん

2016年05月22日 | 日記

  

  

     

    

 

    度々同じことを書いていますが、長谷川先生を除いて大半の方を取り上げたと思って

    います。それでも洩らした人は居ないか心配のタネです。今回は洩らしていたと思う

    人、夏目俊二さん。彼は神戸の出身で、地元劇団を立ち上げるほどの演劇マニアでし

    たが、昭和30年(1955)に彼の評判を聞きつけた大映にスカウトされて入社、早その

    年に製作された「藤十郎の恋」がデビュー作となりました。

 

   3本目に出演した「新・平家物語」では鳥羽上皇役を演じましたが、これが実によく似合う

   俳優だと内外に評判となったのです。

   しかしこれが良かったのか悪かったのか、私も言い切ることは出来ませんが、会社として

   の配役で彼の役柄が非常に狭められたことは否めません。このことを一番悩んでいたの

   は会社より本人だと思いますが、大映在籍は3年間で終わりを告げました。それでも大映

   では先述の2本のほか「お父さんはお人好し」「俺は藤吉郎「虚無僧変化」」「花頭巾」「花

   の渡り鳥」「銭形平次捕物控シリーズ」「夜の河」「朱雀門」「源氏物語浮舟」「刃傷未遂」な

   ど30本に近い作品に出演しています。

   大映退社後は東宝に出演していましたが、あまり生かされていたとは思えません。しかし

   時期的にテレビが盛んになり、テレビドラマで時代劇から現代劇まで幅広く活躍しました。

   更に昭和45年(1970)には舞台への夢が忘れられず、劇団神戸を結成し、国内外の戯曲

   を定期公演していたそうです。そんな彼も平成26年(2014)肝臓癌のため88歳で亡くなっ

   ています。

              

 

 

 

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (年々再々)
2016-05-24 23:49:42

 ご無沙汰しております。

テレビが白黒の時代に「16文からす堂」、という番組に主演されていましたね。毎週はみせてもらえませんでしたが(野球中継があるとダメだったような記憶があるのですが)

成田純一郎さんが「ポンポン大将」というNHKの番組に出ておられた頃と一緒か前後していたかと思います。

 中村竹弥さんも「風流あばれ奉行」に出ていらしたり……  映画館に行けない頃の大人の時代劇だったような記憶があります。 
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おはようございます。 (中島けん)
2016-05-25 10:28:26
年々再々さん

現在では製作しにくくなっていますが、時代劇ってやっぱり面白いし、いいですねー。

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Unknown (映画秘宝から)
2016-05-25 13:57:13
本文と関係のない書き込みですみません。ご存知かとは思いますが、雑誌「映画秘宝」から大映の本が出るようです。http://www.yosensha.co.jp/smp/book/b228907.html
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有難うございます。 (中島けん)
2016-05-25 20:27:26
映画秘宝さん

教えていただき有難うございます。早速購入したいと思います。

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中島様 (タム親父)
2016-05-26 17:18:10
こんにちは。
夏目さんと関係のない話で恐縮ですが、映画秘宝の表紙を見て思い出しました、「大映グラフ」というのは社内報でしたでしょうか、それともノベルティでしたでしょうか。とにかく、中島様は現物をお持ちではないでしょうか。あれば、ぜひこのブログにアップして見せていただければ、なんて思います。毎週貴重なスチールやスナップを見せていただくだけでも贅沢なのに、厚かましいお願いで申し訳ありません。
それから上の「64」に関してですが、昭和という時代は元年が1週間、最後の64年も1週間だったわけですね。実質的には62年と2週間が昭和の期間だったということに思い至りました。この期間に一体何本の映画が撮られ、私はそのうち何本見ているのか、なんて珍しく感慨深くなりました。
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おはようございます。 (中島けん)
2016-05-27 09:18:03
タム親父さん

「大映グラフ」は、当時の映画館やコアなファンにお届けしていたパンフです。
私も大映後しばらく各作品のスチールやプレスなどと一緒に保管していたのですが、
数度の引っ越しで全て破棄してしまいました。いま思えばとても惜しい気がします。

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夜の河 (タルルート)
2017-01-08 21:20:20
という、山本富士子主演の映画では小野道子(長谷川季子)の許嫁の男性を演じていて新鮮な夏目さんでしたが、『月形半平太』…では長谷川一夫や市川雷蔵の命を狙う剣士の役でしたが、個性が乏しい感じが致しました。
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Unknown (中島けん)
2017-01-09 10:26:03
タルルートさん

時代劇での高貴な人物が、この人ほど似合う俳優さんはいなかったと
言われています。
とても仕事に熱心な人でしたが・・・。

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