映画 「アイアンマン ３」

　　　

　　　　　ヒーローたちが力を合わせて人類滅亡の危機を救ったアベンジャーズの戦
　　　　　いから1年、トニー・スターク(ロバート・ダウニーjr)はアイアンマンスーツのさ
　　　　　らなる開発に没頭していましたが、合衆国政府は地球規模の危機において、
　　　　　個人の力に頼ることを危惧し、億万長者の天才的発明家トニーを取巻く環境
　　　　　が大きく変わっていたのです。
　　　　　公私ともにパトナーであるペッパー(グウィネス・パルトロウ)が心配する中、
　　　　　史上最悪のテロリスト、マンダリン(ベン・キングズレー)が彼を襲撃。その壮
　　　　　絶な攻撃の前にトニーは全てを失いかけます・・・。

　　　　　監督は前２作のジョン・ファブローから「キスキス,バンバン」のシェーン・ブラッ
　　　　　クにバトンタッチされていますが、これは結果的に成功とは言えません。

　　　　　第一作は大企業のCEOが戦闘スーツを開発、自ら装着してアイアンマンとな
　　　　　り活躍。命の儚さと使命を考えさせられる第２作。そして邪神と戦う「アベンジ
　　　　　ャーズ」を経ての今作になります。

　　　　　大抵のシリーズ物は第一作が一番出来が良く、段々質が落ちて面白くなくな
　　　　　るが通例ですが、今回もその通りでこの三作目の出来が一番良くないです。
　　　　　第一に物語がご都合主義で新味がありません。それを目新しく見せるために、
　　　　　それぞれの挿話とか描写を必要以上にひねくり回してつまらなくしているし、
　　　　　それをＣＧで膨らませているので更に面白くないのです。

　　　　　今回は感想を「ラストスタンド」と並べて書こうと思ったくらいですが、単純で明
　　　　　快であるもう一本の作品と比べてみると一目瞭然です。
　　　　　「アイアンマン」はこの調子だと続編は無理です。