アイルランド出身の女性作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を映画化した
作品ですが、彼女は小説を書き上げるとすぐに脚本に着手、映画化を予感して原作と
は違うアプローチで作っていたそうです。
監禁された女性と、そこで生まれ育った息子が、長らく断絶されていた外界へと脱出し、
社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いた内容のドラマです。今年のアカデ
ミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされ、母親役を熱演した「ショート・ターム」のブリ
ー・ラーソンが、主演女優賞を初受賞しました。監督は「FRANK フランク」で注目を浴び
たレニー・アブラハムソン。
この作品は、正直言って主人公親子の境遇を知らず、映画を見ながら段々判って行く
方が絶対にいいと思うのですが、もうほとんどが知らされていて残念です。私は全く知
らずに見たので面白さが倍加でした。
物語は本来おぞましい事件なのですが、素晴らしい展開で、脚本、演出に加えてキャ
ストの上手さに酔いしれます。主演賞受賞のブリー・ラーソンは勿論ですが、5歳の子
供役をやるジェイコブ・トレンプレイに主演賞をあげたいくらいの好演です。久しぶりに
映画の醍醐味を味わせてくれた佳作として皆さんに絶対お薦めの一本です。
お立寄りくださり嬉しいです。
「ルーム」は本当に面白かったですね。私は映画評論家ではありませんが、
映画の感想は思った事を率直に書いているつもりです。
よく製作スタッフの方からと思われますが、生意気なことを書くなと怒鳴り
込まれます。
でも最近の邦画は質の低下が甚だしく、私はもっと頑張って作って欲しいと
エールを送っているつもりなのですが・・・。
どうかこれからも宜しくお付き合いください。
子役がつぶやく「good morning .......」で始まり、「bye bye .......」で終わるのも良かったです。
映画のレビュは参考にさせていただいていますので、これからもお願いいたします。