トロールとは北欧の伝説の妖精で、トトロのモデルとして知られているし、
このトロールを追っかけて、あくまでも記録映画風に撮った作品ということ
なので、私も一寸ばかり期待して見たのですが・・・。
ノルウェーの大学生3人は、大学の卒業課題で野生熊の密猟事件の記録
しようと映画の製作をしています。
その最中に夜中に森に出かける不審な男の存在を知り尾行し、立ち入り
禁止区域に入った彼らの前に巨大で不気味な怪物"トロール"が出現。
命からがら逃げ帰った学生たちは、不審な男は政府に雇われたトロール・
ハンターだと知らされるのでした。
彼はトロールの存在をこれ以上隠し続けることは難しいので、学生たちに
トロールを撮影して公表して欲しいと言うのですが・・・。
監督はこれが長編第一作のアンドレ・ウーヴレダルですが、演出は陳腐
そのものでいいところ無しです。
あくまで記録映画風に構成していますが、所詮は擬似ドキュメンタリー作
品で、底は割れているし面白味がないし興味も湧きません。
加えて質の低い製作技術で、残念ながらお薦めする要素が珍しく皆無と
言う不思議な作品です。
去年は「英国王のスピーチ」、今年は「アーティスト」「マーガレット・サッチ
ャー鉄の女の涙」などを輸入・配給している会社の人に去年の3月、「お宅
は輸入作品の選択眼が実に素晴らしいね!」と話したことがありますが、
この「トロール・ハンター」は正反対で、本当に見て検討して入れたのか、と
疑いたくなるシロモノでした。
(3/27 TOHOシネマズ天神 4日目 10:15の回 3人)
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