ニューヨークの街頭でファッション・スナップを撮っているカメラマンで、N.Y.
タイムズ紙で人気ファッションコラムと社交コラムを担当する名物写真家ビ
ル・カニンガムを追ったドキュメンタリーです。
彼はファッションを撮り続けて50年以上になりますが、ニューヨークの街角
で毎日のようにファッショントレンドを撮影し、ニューヨーカーたちに愛されて
います。
しかし、親しい業界人ですら、そのプライベートを知る者はほとんどいない
そうで、そんなカニンガムを2年間にわたり密着し、知られざる私生活や仕
事ぶりを紹介して行きます。
彼は毎日のようにN.Y.中を自転車で移動しながら、街角のファッションを自
由に撮りまくますが、たまには撮るな!とか、死ね!とか、彼を知らない人
から罵声を浴びることもありますが、常にニコニコしていてトラブルになるよ
うなことはありません。
カニンガムは食事も簡素だし、お金にも興味がなく常に飄々と好きなものを
撮っていたいだけなのです。
カーネギーホールの上階小部屋に長いこと暮らしているカニンガムに、ある
日ホールから建物が老朽していることを理由に退去命令が・・・などと、まる
で劇映画を見ているような事情が発生したりします。
監督はこの作品が初長編のリチャード・プレスで、これを撮らせてもらえた
こと自体が成功に繋がっています。
私も写真をやっているから判りますが、この人のように自由に好きなものを
撮ることが出来たら幸せだと思います。とにかく実に見事で魅力的な80歳
なのです。
でも人物の一瞬を捕らえるスナップは、撮り直しができないので大変難しい
のです。しかもこの作品で見るかぎりフイルムを使用しています。否応なし
にデジタルの時代に入って来ている今、彼はそれについてとどのように思
い対処しているのか、その辺りまで知りたかった私です。
とにかく彼の生きザマを、楽しく見せてくれたドキュメンタリー作品でした。
拍手!です。
貴女もそうでしょうが、ここに出てくる場所は私もウロウロした所ばかりです。
移転先がセントラル・パークのすく近くなので、これまでに増して素敵な
住居環境です。
彼はまだまだ意欲を出して活躍してほしいと応援したくなります。
私もこの作品、気になって、少し前に見てきました。
ニューヨーカーのステキな映像が見れたらいいなぁ~くらいの 気持ちで映画館に…
予想以上でビックリ!!ステキなファッションもみれるし、主人公を語る登場人物がみんな個性的で面白いし、大好きなニューヨークの日常の街並みも楽しめるし、何よりビル カニンガムと言う人の生き方がとっても素敵だし、いろんな事を考えさせられた作品でした。