トルコは2013年に出かけました。トルコはとてもユニークな国であり親日国家。
首都イスタンブールの街ど真ん中を横切るボスポラス海峡、下関市と北九州市
の間にある関門海峡のようなもので、海峡の東側は東洋、西側はヨーロッパです。
トルコにはトプカプ宮殿、ブルー・モスク、アクロポリス、トロイ、パムッカレ、カッ
パドキアなどなど、旅好きな私の旅情を腹いっぱい満足させてくれた国でもあり
ました。
当時アップした旅日記を読み返してみると、その中にカッパドキア近郊でイスラ
ム神秘主義教団メプラーナ教の旋回舞踊を見学したことを記していて、信徒が
イスラムの神と一体化して踊るというもので、なんのことはないグルグル回るだ
けで少し失望した・・・なんて書いています。ところがトルコのことを後年に思い出
す度に、この踊りの記憶が強く出てくるのです。
トルコではこの国の名物・ベリーダンスも見ましたが、イスラム神秘主義教団メ
プラーナ教の旋回舞踊は全く趣を変えます。
この旋回舞踊は男性が印象的な白い衣装で、いくつかの楽器演奏に合わせ円
を描きながら回る独特なスタイルで踊ります。
演奏側は打楽器・たて笛・弦楽器に唄う人がいて四人、踊る側は最初は黒マン
トを着ていますが、演奏が始まるとマントを脱ぎ、胸の上に両腕をクロスして旋回
が始まります。途中で腕は腰のあたりまで下がり、ゆっくりと胸や顔をなでるよう
にした後、右手の平を上向きにして神の精神的な恵みを授かり、左手は平を下に
向けて広げるのは、右手で受けた恵みを地上の人に分け与える仕草だそうです。
こんなに旋回したら目が回るのではないかと心配になるほど旋回を繰り返します
が、首が少し傾いていて、踊り手の表情はまるで無我の境です。これによって無
我の境地に入り、神との一体化を求めているのだそうで、スカートのような白い衣
装の裾は、宇宙の広がりを表しているのだとか。
見ている側がもうこのくらいでいいと思う頃にお祈りがあり踊りも終わるのですが、
盛大で豪勢で厳粛な宗教舞踊を期待していた割には単純な踊りだったのかも知
れません。でもでも不思議な体験でした・・・。
けんさんがご覧になったイスラムの旋回舞踊と胡旋舞は、地理的にも民族的にも近い物が有ったかもしれませんね。
しかし、大映映画「楊貴妃」での安禄山役の山村総さんは、身体つきはガッチリタイプだけど力士程では無くて、同じく出演されてた進藤英太郎氏の方が安禄山にイメージがピタリと合う気がします(^。+;
トルコ人の先祖は蒙古の騎馬民族だそうで、お尻に蒙古はんがあるそうです。
ですから貴兄が言われているのが正解かも知れませんよ。