映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「素敵なダイナマイトスキャンダル」

2018年04月18日 | 日記

    

    母親がダイナマイトで若い男と心中したという、強烈な体験を持つ雑誌編集者・末井昭
    の自伝的エッセイの半生を映画化したものです。
    母・富子が隣家の息子とダイナマイトで心中した末井青年。18歳で田舎を飛び出し、昼
    は工場勤務、夜はデザイン学校という生活から、看板会社への就職、そしてエロ雑誌の
    世界へと足を踏み入れます。表紙デザイン、レイアウト、取材、撮影、漫画と、あらゆる業
    務をこなしながら、編集長として「立て!男のエキサイト・マガジン」をキャッチフレーズに
    雑誌「NEW SELF」を創刊。更にカメラマンの荒木ら精鋭たちがメンバーとして作った「写
    真時代」が大当りしますが、わいせつ文書販売容疑で発禁となって・・・。
    柄本佑が主人公の末井役を、尾野真千子が母・富子役を演じるほか、前田敦子、三浦
    透子、峯田和伸、松重豊、村上淳らが出演。監督は「パビリオン山椒魚」「南瓜とマヨネ
    ーズ」の冨永昌敬です。

    思わず引き込まれて面白かったのは最初の方だけで、段々面白くなくなるパターンの作
    品。しかし興味の持てる題材で、料理次第では傑作になったであろうと思われます。
    途中から同じような挿話の繰り返しで興味を削ぎ、同時に演出、脚本、撮影、照明、録音
    など、製作技術が未熟そのものだし、編集も不味いです。評論家に受けて一般に落胆さ
    せるという両極の作品で、私は残念作という判定。拾い物は柄本と尾野の演技が非常に
    いいということでしょうか。




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