去年の春先から浅草の歳時記みたいなものを書き続けています。たしか桜の季節頃
だったと思いますが、それも既に一年が経ち、私が住んでいた浅草界隈のことは今後
も書きますが、歳時記風は今回で終わりです。
2月の浅草の行事で著名なのは、3日の節分に浅草寺で行われる「節分会」「福聚の
舞」の行事と、浅草寺淡島堂で開かれる「針供養」でしょう。
「節分会」「福聚の舞」は節分の豆まきにあわせて、七福神に扮した踊り手が境内で独
特な舞を奉納します。「福聚の舞」は観音様の福徳を讃え、七福神の故事からとったも
のと言われていて中々の見ものです。
また2月8日に行われる伝統的な催事「針供養」は、婦女子が1日だけ針仕事を休んだ
といわれる田の神を祀る日に、三宝に乗せた豆腐に1年間の使用済みの針を刺し、大
護摩供養を行うものです。寒い日が続く2月ですが、この浅草の伝統行事見物はとても
楽しいものですよ。