年をとって引退したCIAの元凄腕スパイたちが、強制的に返り咲かされ、
昔とった凄腕をパラフルに発揮するアクション・エンタテインメントで、「R
EDレッド」(2010)の続編となる作品です。
コードネーム「RED(Retired Extremely Dangerous=引退した超危険人
物)」と呼ばれ、CIAに危険視されるフランク(ブルース・ウィリス)は、静か
な年金生活をひたすら願っているのですが、恋人のサラ(メアリー=ルイ
ーズ・パーカー)からは刺激が足りないとハッパかけられています。
そんな時にフランクはあまり気乗りしなかったのですが、マービン(ジョン・
マルコビッチ)、ビクトリア(ヘレン・ミレン)らと一緒に、再びスパイ合戦の
舞台に呼び戻されます。
いまだ衰えない戦闘能力と情報収集能力を駆使して活動するうちに、
一行は各国の諜報機関や殺し屋たちに狙われるはめになりますが、や
がて過去に封印されていたミッションに隠された真実が明らかになり舞
台はアメリカから世界各国へと・・・。
前作からメンバーに加えて、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=
ジョーンズ、イ・ビョンホンらが新たに参戦するという豪華キャストに、監
督は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」のディーン・パリソットです。
皆さんお年の割には華麗な動きを見せますし、世界各国を股にかけた
展開となるので面白く見せようという意図は判るのですが、肝心なストリ
ーが陳腐で、どこかで見たような話やシーンの連続で新味がありません。
前作の方が面白かったし、やはりシリーズ化というのは難しいですね。
前述のように物語の展開がご都合主義で見栄えがしませんが、ラストの
処理だけは良かったと思います。
豪華キャストも話題にはなっていますが、それぞれが上手く生かされてい
ないのが気になりますし、要するに客入りだけを狙った様相の作品で、時
間つぶしで見るのだったらいいっていう感じの作品です。