過日、朝日新聞のY氏と大映映画「薄桜記」のことや、主演の市川雷蔵のこと、
当時の大映の状況などをお話させていただきました。
これは朝日新聞が連載している「日本映画の旅人」に関することで、少しばか
りはお手伝い出来たかと思っています。
お話をした丁度その日の朝に永田秀雅氏(もと大映副社長)から近況を綴った
私宛の手紙を受け取っており、雷蔵夫人は確か永田家の養女として雷蔵と結
婚した筈ですから、その日は浅からぬ因縁を感じました。
さて本題ですが、上記の「薄桜記」(1959)に雷蔵の相手役としてデビューした
のが、松竹歌劇団を経て、映画・テレビ・舞台などで活躍していた真城千都世
さんです。
大映では京都撮影所での仕事が多く、特に雷ちゃん・勝ちゃんとの共演が目
立ちました。大映倒産後も舞台を中心に幅広い活躍をされています。
当時の私は月に一度の会議で撮影所にはよく行っていた人ですが、不思議な
ことに大映時代には一度も彼女と会っていない間柄です。
それが今年は4月に「本郷功次郎を偲ぶ会」で、10月には角川大映撮影所(も
と大映東京撮影所)で行なわれた「大映会」と、二度もご一緒したのです。ご縁
とはこんなものなのでしょう。
真城さんは、女性の年齢を言うのは悪いのですが確か70歳代の後半の筈、と
にかく凄くお若いしお元気なのは私たちも見習わなければならないと思う次第。
今でも時々地元で開催されるライブは、時代小説の朗読、シャンソン歌唱など
盛り沢山の趣向で大好評だそうでして、その内に私も必ず参ります・・・と申し上
げています。
↑ 「本郷功次郎を偲ぶ会」にて。
↑ 「大映会」で。左から弓恵子、真城千都世、私、紺野ユカ、若松和子。