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2歳になるまではテレビを消してみませんか(第15巻第11号通巻207号2013年11月)

2013年11月19日 | 院内報月刊「Kazuboh@mail」

2歳になるまではテレビを消してみませんか

一家で2台以上のテレビを持ち、毎日テレビを見ているご家庭が多くなってきました。
国内だけでなく海外のきれいな風景や珍しい動物・植物などを観たり、好みの映画・音楽・劇などを楽しんだりすることができます。
とても便利なテレビですが、2歳までの赤ちゃんには見せないほうがよいことが分かってきました。

Q1:赤ちゃんにはどうしてテレビを見せないほうが良いのでしょうか。
A1:赤ちゃんはお母さんを始めとした周囲の「人」との係わりを通して様々な能力を獲得して行きます。
   赤ちゃんは自分では何もできませんので、おっぱいを飲ませてもらったり、オムツを替えてもらったり、
   抱っこしてあやしてもらったり・・・など、一日に何度もお母さんからお世話をしてもらいます。
   お父さんやお兄ちゃん・お姉ちゃん、おじいちゃん・おばあちゃんなどほかの家族も赤ちゃんの面倒をみてくれます。
   だれもが赤ちゃんの目をみて、やさしく話しかけたり体に触れてあやしたりしてくれます。
   赤ちゃんはそのような人とのかかわりの中で自分が愛されていることを感じとり、
   家族や周囲の「人」を信じる心が芽生えて来るのだと考えられています。
   それは、テレビを見て“いい子にしていた”から育つわけではないと言われています。
Q2:テレビやビデオを見ながら授乳をしています。あまり良くないことでしょうか。
A2:赤ちゃんはお母さんから優しく見つめられたり話しかけられたりすることが大好きです。
   授乳はお母さんと赤ちゃんとが触れ合うことのできるかけがえのない時間です。
   テレビを消して赤ちゃんとともに素敵な時間を過ごしてみましょう。
   ある調査では、テレビ・ビデオを見ながら授乳をするお母さんが75%以上もいることが分かりました
   (2010年、福岡市・北九州市などでの4ヶ月健診時)。
   とても残念な結果でした。

「Q3」以下についてはおのクリニックの院内報「Kazuboh@mail」第15巻第11号通巻207号(2013年11月1日発行)をご覧ください。

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