赤ちゃんとお話をしましょう!
~ 言葉の発達 ~
生後2ヶ月くらいになると赤ちゃんは機嫌の良い時に「アー」とか「ウー」などの声を出すようになります。
これが喃語(なんご)と呼ばれている「ことば」のはじまりです。何とも可愛らしいものです。
「ことば」を持つことと「二足歩行」ができることが、わたしたちヒトとほかの動物との違いです。
今回は「ことばの発達」についてのお話です。
Q1:3ヶ月の女児です。2ヶ月頃から「アー」「ウー」などの声を出して遊んでいます。
最近は親が「○○ちゃん」と名前を呼んだり「おっぱい飲もうか」などと話しかけたりすると、
それに答えるように声を出すようになりました。お話をしているのでしょうか。
A1:赤ちゃんはおとなが考えているよりずっと多くのことができる能力を秘めていることがわかってきています。
ニコニコしている人の顔をよく見る傾向があるとか、お母さんの顔とほかの人の顔との区別できるようになる
などといわれて います。
お母さんがニコニコしながら話しかけると、それに応じて声を出すようになります。
そうするとお母さんのほうも赤ちゃんがもっと可愛くなり、さらに声かけが多くなります。
専門的な立場からこの様子を「アタッチメント=愛着形成」ができあがってきている状況にあると呼んでいます。
ことばを使っていませんが楽しくお話をしているといえるでしょう。
赤ちゃんの顔をしっかり見て話しかけるようにしましょう。
Q2:6ヶ月を過ぎると喃語が多くなってくると聞いていますが、
うちの子はかえって以前より少なくなってきたような気がします。心配です。
A2:耳で聴くことで「ことば」を覚えていきます。
初めのうちは意味を理解していませんが、聴いたとおりに「音」を真似して発声します。
ある程度の月齢にならないと上手に発声できないので、聴いた通りの「音」を発声しているのですが
何を言っているのかわかりません。
耳の聴こえ(=聴力)が悪いと初めのうちよりだんだん喃語が減少してきます。
御心配の場合は専門医(赤ちゃんの聴力検査ができる耳鼻咽喉科)を受診することをお勧めします。
「Q3」以下についてはおのクリニックの院内報「Kazuboh@mail」第17巻第7号通巻226号(2015年7月1日発行)をご覧ください。
待合室・第2待合室のラック内にある院内報をご自由にお持ち帰りください。
創刊号(1999年5月1日)から第227号(2015年7月1日)までのバックナンバーファイルを待合室の書棚においてあります。