新型インフルエンザに備えましょう!(2009年9月)
4月末~5月の大型連休の頃に日本でも初めて新型(豚)インフルエンザ感染者の報告がありました。
その後もジワジワと感染が拡がり、夏休み後半からは全国各地で集団感染(クラスター)の報告が相次いでいます。
今月は新型インフルエンザを特集しました。Q1:新型(豚)インフルエンザ(以下新型)の症状は季節型インフルエンザ(以下季節型)とどのように違うのでしょうか。
A1:新型はA型インフルエンザのひとつでH1N1という種類です。Aソ連型と同じ型に属しますが、遺伝子の異なる新しい種類のインフルエンザと考えられています。
新型の症状は突然の発熱・頭痛・倦怠感・関節痛・咳・鼻水など季型とそれほど変わらず、両者を区別することはできません。
Q2:新型か季節型かを検査で区別することができるのでしょうか。
A2:おのクリニックなど一般の医療機関で行っている迅速検査でA型B型を区別して診断することができます。
新型かどうかを診断するためには国立感染症研究所などの専門検査機関で詳しい検査(PCR検査)をする必要があります。
7~8月以降全国で流行しているA型インフルエンザの大半が新型であることがわかってきました。
そのため現時点では、迅速検査でA型陽性と診断した場合には、詳しい検査(PCR検査)を行わずに「新型インフルエンザとして対処する」との指示が厚生労働省から出されています。
詳しいことはおのクリニックの院内報「Kazuboh@mail」第11巻第9号通巻148号をご覧ください。