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ギンボシヒョウモン

2008年07月31日 | 2008年のブログ
きょうは山のヒョウモン、ギンボシヒョウモンです。

夏に山や高原に出かけると、草原や沢沿いなど色々な場所で様々なヒョウモンチョウに出会います。
平地でも自然が残っていれば、ミドリヒョウモンやメスグロヒョウモンなどは時々見かけますが、
平地では暑すぎて夏は夏眠に入ってしまいます。

一方山のヒョウモンたちは夏眠はせず、夏中色々な花で蜜を吸っています。
その中でも、一番高い標高に棲んでいるのがきょうのギンボシヒョウモン。
関東や中部あたりでは概ね1500mから2000m程度の標高に棲んでいます。

 <ギンボシヒョウモン 2008/7/26 山梨県北杜市>
一見するとウラギンヒョウモンにそっくりで、翅の裏を見るまではなかなか区別が付きません。
でも多くの場合、表の黒紋はギンボシヒョウモンの方が小さい様です。

 <ギンボシヒョウモン 2008/7/26 山梨県北杜市>
この個体はヤマホタルブクロに止まって蜜を探しています。この花の蜜を吸うのは無理でしょうね。

 <ギンボシヒョウモン 2008/7/26 山梨県北杜市>
こちらは朝日を浴びてショウマの花で蜜を吸っていました。夏の山らしい光景でした。

 <ギンボシヒョウモン 2008/7/26 山梨県北杜市>
道標に止まっていた個体です。
後翅前べりに沿って銀白色の紋が4つ並んでいますが、ウラギンヒョウモンは5つ並びます。
地色は光沢のある緑褐色をしていて、なかなか綺麗ですね。

 <ウラギンヒョウモン♀ 2006/7/26 栃木県日光市>
比較の為にウラギンヒョウモンの写真を並べてみました。
後翅前べりに星が5つ並んでますね。


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7月ももうお終いですね。
取材費用もちょっと厳しくなってきました。
8月はのんびり平地の夏の風情でも撮ろうかな。
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コムラサキ

2008年07月30日 | 2008年のブログ
 <夏の山 2008/7/26 山梨県北杜市>
梅雨も明け、真夏の太陽がジリジリ照り付ける日が続く頃、山の沢沿いにコムラサキが沢山出てきます。
山の沢沿いにはヤナギの仲間が多く、ヤナギ類が食草のコムラサキにとっては天国の様な場所の様です。

 <コムラサキ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
8時頃になって沢に日が差し込んでくると、目を覚ましたコムラサキがやって来て翅を広げて体を温めます。

 <コムラサキ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
翅の紫色は透明の鱗粉による構造色で方向性がありますから、うまく撮らないと紫に輝きません。

 <コムラサキ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
前方斜め上から写すと良く輝きますが、気をつけないと逃げられます。
一番気付かれやすい位置ですものね。

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コムラサキは街中のシダレヤナギでも見られます。
千葉市内の公園でも、池の回りのヤナギ上を旋回する姿が見られます。

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山道にて

2008年07月29日 | 2008年のブログ
 
土曜日に山道を歩いておりました、朝8時頃の事です。

 
砂防堰堤をひょいと越えたら大きな動物が!、ひえ~っ、また熊?。

 
私に会って驚いたのか驚かなかったのか解りませんが、のそのそ移動して道脇の笹薮に入って私を見ています。
どうやらカモシカさんの朝ごはんを邪魔しちゃった様です。ごめんなさい。
あの~、もう少し寄って撮影してもいいですか?・・・、怒らない?・・・。

 
出会った時既に5m位でしたが、堂々として動じないカモシカさんだったので3mまで寄って撮影してみました。
ツノの1本折れた威厳のある顔つきのカモシカさんでした。

 
以前熊とハチ合わせした事があったので、またかと思って心臓が止まりそうでした。
この日は熊よけの鈴を忘れてきたんです。
でも、お陰でカモシカさんに会えました。
めでたし、めでたし。

(DATA:山道にて 2008/7/26 山梨県北杜市 SONY DSC-R1)

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朝早く山に入るせいか、よく動物に出会います。
やっぱり熊よけの鈴は持って歩いた方が良さそうですね。


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エメラルドの輝き

2008年07月27日 | 2008年のブログ
7月に山の渓流沿いを歩いていると、梢の先に止まる大型のシジミ蝶を見かけます。
森の宝石、ミドリシジミの仲間です。
見晴らしの良い枝先に止まって、通りかかる♀を探しているんです。
結構高い枝先を見張り場所に選びますから、なかなか見かける事は少ないかも知れません。
でも一度その翅の表を見たら、エメラルド色の美しい翅の輝きに魅了されてしまいます。

 <枝先を占有するミドリシジミの仲間の♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
比較的低い枝先にいる♂を見つけましたが、下から背伸びして撮るのが精一杯でした。
午後でしたからエゾミドリシジミかメスアカミドリシジミと思われますが、確認はできませんでした。

 <ジョウザンミドリシジミ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
朝渓流沿いを歩いていると、河原の石の上を占有している♂がいました。

 <ジョウザンミドリシジミ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
何度か逃げられましたが、すぐ同じ様な場所に戻ってくるので何とか近づけました。
どうやらこれはジョウザンミドリシジミの様です。

 <ジョウザンミドリシジミ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
ミドリシジミの仲間の♂は多くがグリーンに輝きますが、見る角度によっては輝かず、なかなか撮影の難しい蝶です。

 <ジョウザンミドリシジミ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
シジミやタテハは前足2本が退化して4本足で止まります。
この子は小さな前足を伸ばしていますが、何をしているんでしょうね。

 <メスアカミドリシジミ♂ 2008/7/26 山梨県北杜市>
こちらは夕方河原に張り出した枝先にいたメスアカミドリシジミです。
ミドリシジミの仲間はみな良く似ていて区別が難しいのですが、この蝶は後翅の黒い縁取りが太いのが特徴です。

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今まで山地性のミドリシジミ類の撮影はあまりしていませんでした。
今回も別の蝶が目的で出かけたのですが、偶然出会えてラッキーでした。
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浅間山系の花3

2008年07月26日 | 2008年のブログ
浅間山系の花の3回目、きょうは背景に少し風景の入った写真を選んでみました。
高原の感じが少しでも伝われば幸いです。
しばらく続きました浅間山系の蝶と花は今回でお終いです。

 <高原のアヤメ 2008/7/15 長野県東御市>
朝日が昇る前の高原のふもとの様子です、見渡す限りのアヤメの花が涼しげでした。

 <アヤメ 2008/7/15 長野県東御市>
こちらは日中のアヤメ、太陽が当ると色が冴えますね。

 <ハクサンシャクナゲ 2008/7/15 長野県東御市>
山上のハクサンシャクナゲです、この山はハクサンシャクナゲのとても多い山でした。

 <ハクサンシャクナゲ 2008/7/15 長野県東御市>
花色は白からピンクまで変化が多く、様々な感じの花が見られました。

 <ニッコウキスゲ 2008/7/15 長野県東御市>
山上の尾根に咲くニッコウキスゲです、ここは雪が多いのか尾根でも湿地状の草原の多い所でした。

 <ニッコウキスゲ 2008/7/15 長野県東御市>
ニッコウキスゲのアップです、ニッコウキスゲの淡いオレンジは他のカンゾウ類とは違って爽やかな色ですね。

 <尾根に咲くショウマ 2008/7/15 長野県東御市>
トリアシショウマでしょうか?、谷から吹く爽やかな風に揺れていました。

 
<テガタチドリ 2008/7/15 長野県東御市>
今回テガタチドリをたくさん撮りました、これはガスに巻かれた時のもの。
山の冷たい空気が伝わるかな?。

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さて・・・、今度はどこの山に行こうかな?。
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浅間山系の花2

2008年07月25日 | 2008年のブログ
きょうは湯の丸近辺で見られた花の2回目、尾根から山腹にかけての花たちです。

 <キバナノヤマオダマキ 2008/7/15 長野県東御市>
まだ朝日が当たる前の朝露の頃のヤマオダマキです。
北関東では花の赤いヤマオダマキが普通ですが、長野から山梨あたりはこの黄色いヤマオダマキの様です。

 <エゾカワラナデシコ 2008/7/20 長野県東御市>
高原に行くと濃いピンクのナデシコをよく見かけますが、多くはこのエゾカワラナデシコの様です。

 <クルマユリ 2008/7/20 長野県東御市>
里山では夏にヤマユリをよく見かけますが、高い山ではこのクルマユリを良く見かけます。
直径5cm程の小さいユリですが、鮮やかなオレンジ色が夏の高原に似合います。

 <ミヤマハンショウヅル 2008/7/15 長野県東御市>
ミヤマハンショウヅルの咲き残りを見つけました、高山性の野生のクレマチスです。

 <ハクサンフウロ 2008/7/15 長野県東御市>
高原の花の定番、ハクサンフウロです、高原らしい可愛らしい花ですよね。
紫のグンナイフウロもありましたが、もう終わりかけていました。

 <ウスユキソウ 2008/7/15 長野県東御市>
山頂付近では高山型のミネウスユキソウが見られましたが、山麓から山頂まで連続して見られるので、どこが境目なのか・・・。

 <ハクサンオミナエシ 2008/7/20 長野県東御市>
登山道脇ではもうハクサンオミナエシが咲き始めていました。
8月頃に良く見る花ですが、山の夏は駆け足で進んでいる様ですね。

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山の夏は短いですね。
8月になるともうススキが穂を出し始め、山麓ではコスモスが咲き始めます。
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浅間山系の花1

2008年07月24日 | 2008年のブログ
蝶の写真が続きましたが花も結構撮ってきました。
浅間山系は気候が厳しいのか、南北アルプスなどでは2500m以上で見られる様な高山性のお花畑が2000m程度の尾根道に広がり、様々な花たちを見る事が出来ました。
きょうはその中から主に2000m近くの山上部で見られた花をアップします。

 <シャジクソウ 2008/7/15 長野県東御市>
この花をご存知でしょうか?、私も結構あちこち山歩きをしましたがこの花には初めて会いました。
本州では美ヶ原や浅間周辺にしか自生せず、飛び離れて北海道にも自生する様です。
日本では数少ないシロツメクサやムラサキツメクサと同属の植物です。

 
<テガタチドリ 2008/7/15 長野県東御市>
山上のお花畑ではテガタチドリを沢山見かけました。多い場所では1m四方に5~6本も咲いていました。

 
<ハクサンチドリ 2008/7/20 長野県東御市>
色の鮮やかなこの株はハクサンチドリの様です。
上高地のノビネチドリに続いて今年はこの手の蘭によく出会います。

 <ミヤマウツボグサ 2008/7/15 長野県東御市>
お花畑では色の濃いウツボグサがあちこちで咲いていました、どうやらミヤマウツボグサの様です。

 <シュロソウ 2008/7/15 長野県東御市>
ここではシュロソウもよく見かけました、目立たない花ですがなかなか渋くて良い花でした。

 <ゴゼンタチバナ 2008/7/15 長野県東御市>
樹林のある所ではゴゼンタチバナも見られました。
赤い葉はイワカガミでしょうか?、時期を変えればまた違った花がみられそうですね。

 <コケモモ 2008/7/15 長野県東御市>
ピンボケになってしまいましたがコケモモも見られました。もっと撮っておくべきでしたね。

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昔日光白根に登った時に、白花のハクサンチドリを見つけた事がありました。
花弁は白で唇弁に赤紫の乗ったとても美しい花でした。
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高原の蝶再び

2008年07月23日 | 2008年のブログ
15日に続けて20日に訪れた浅間山系の峰々は、梅雨も明け高原の蝶たちが沢山見られました。
ミヤマシロチョウ以外は前と同じ様な蝶たちですが、個体数が増えた分シャッターチャンスも増えました。
近場ではあまり見られない蝶たちですから、じっくり撮ってきました。

 <クジャクチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
前回は曇った時に地面に止まった個体を、少し離れた位置からしか撮影出来ませんでした。
今回はバッチリでしょう?、しかしまあ綺麗な蝶ですね。

 <フタスジチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
なかなか翅を開いてくれない蝶もいれば、なかなか裏を見せてくれない蝶もいます。
前回撮れなかったフタスジチョウの裏面がやっと撮れました。

 <コヒョウモンモドキ 2008/7/20 長野県東御市>
梅雨が明けてコヒョウモンモドキも沢山出てきました。
なかなか敏感で撮り難い蝶です。

 <コヒョウモンモドキ裏面 2008/7/20 長野県東御市>
急に陽が陰ったせいか細い草の先にしがみついたコヒョウモンモドキがいました。
これはチャンスとばかりに裏側に回り込んでパチリ、美しい裏面と草にしがみつく仕草が可愛らしいですね。

 <ギンボシヒョウモン 2008/7/20 長野県東御市>
標高が高いせいか、ここではギンボシヒョウモンをよく見かけます。
でも色が少し薄いですね、ギンボシヒョウモンはこの様に色の薄い個体を時々見かけます。

 <ゴイシシジミ 2008/7/20 長野県東御市>
標高1800m位の所にゴイシシジミがいました。
平地の蝶のイメージが強いですが、結構高い所にいるんですね。
そう言えば上高地の岳沢口湿原にもいましたが、まさか温暖化の影響じゃないでしょうね。

 <ヒメキマダラヒカゲ 2008/7/20 長野県東御市>
少し遠いですが、これは朝一番に撮影したヒメキマダラヒカゲ。
普段あまり翅を開かない蝶も、気温の低い朝には日光浴をする様です。

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来週はどこの山に行こうかな?。
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ミヤマシロチョウ

2008年07月21日 | 2008年のブログ
7月15日のミヤマモンキチョウに続いて、20日にミヤマシロチョウを見てきました。
訪れたのは湯の丸高原近くの、先日ミヤマモンキチョウを見た山とは別の山。
両方同時に見れれば良いのですが、どちらかが多い山には一方が少ないので2度訪れる事にしました。

 <ミヤマシロチョウの舞う斜面 2008/7/20 長野県東御市>
今回登った山の上部の斜面です、ちょうどフウロウソウ類やテガタチドリ、ウツボグサ等が咲いていて、
陽がさすとミヤマモンキやミヤマシロ、コヒョウモンモドキなどが斜面を飛びます。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
この日はガスに巻かれる事が多くなかなか陽が差しませんでしたが、太陽が顔を出すとハクサンフウロやテガタチドリなどで蜜を吸う姿が見られました。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
エゾシロチョウに近い種類ですが翅に黒い部分が多く、特に♂は前翅の黒い部分が目立ちます。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
山上はガスが多いので早目に山を下りました。
下山途中谷沿いの樹林帯の中で、数頭のミヤマシロチョウの舞っている場所がありました。
背景に写っているのが、先程まで登っていた山です。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
よく見るとあちこちの葉裏に数頭のミヤマシロチョウがぶら下がっていました。
陽があまり差さなくなったので山を下りてねぐらに戻ったのでしょうか?。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
こちらの個体はレンゲツツジの葉上で陽が差すのを待っている様子。
気温が低いせいか、指で軽く触れても動きませんでした。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
陽が差すと葉上へ出て翅を広げます、体を温めて飛ぶ準備をするのでしょうね。

 <ミヤマシロチョウ 2008/7/20 長野県東御市>
レンゲツツジの個体も陽を受けてよじ登って来ました。もぞもぞと動きの鈍い印象を受けました。

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前回同様、他にもまた色々撮ってきました。
後日アップいたします。


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湯の丸高原の蝶2

2008年07月19日 | 2008年のブログ
湯の丸高原の蝶の2回目、きょうはタテハチョウとヒカゲチョウです。

 <クジャクチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
2000m近い場所では日が陰るととたんに気温が下がります。
今まで飛んでいたクジャクチョウが地面に止まって日光浴を始めました、いつ見ても綺麗な蝶ですね。

 <ヒオドシチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
ヒオドシチョウもいました、綺麗な個体をそばで見たのは久しぶりの気がします。
昔は平地の雑木林でよくクワガタムシなどと一緒に樹液に来ていましたが、最近めっきり見かけなくなりました。

 <ギンボシヒョウモン 2008/7/15 長野県東御市>
スキー場の草原にギンボシヒョウモンがいました。
本州に棲むヒョウモンの中ではいちばん高い標高で見られる蝶で、1500m位の高原でよく見かけます。

 <ウラギンヒョウモン 2008/7/15 長野県東御市>
こちらはウラギンヒョウモン、まだ開花しているアザミが少ないのでアカツメクサやシロツメクサに来ていました。

 <吸汁するヒカゲ類 2008/7/15 長野県東御市>
森の中の登山道の宝物にヒカゲチョウが3種類も集まっていました。
左からヒメキマダラヒカゲ、クロヒカゲ2匹、ヤマキマダラヒカゲです。

 <ヒメキマダラヒカゲ 2008/7/15 長野県東御市>
ヒメキマダラヒカゲのアップです、ヒカゲチョウの中ではちょっと小粋な感じの山の蝶です。

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梅雨は明けた様ですね。
これから7月末にかけて、山や高原が花と蝶でもっとも賑わう季節です。
1500mから2000mにかけてが色々見られて楽しいですね。
是非、お出かけください。

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湯の丸高原の蝶1

2008年07月18日 | 2008年のブログ
先日のミヤマモンキチョウは日中は活発に飛ぶので、撮影はのんびりと吸蜜している朝が勝負。
6時半に山を登り初め11時頃には撮影を終えてもう下りて来てしまいました。
まだまだ時間はたっぷりあったので、近くの湯の丸高原で花や高原の蝶を撮ってきました。

その中からきょうはフタスジチョウとコヒョウモンモドキ。
何れも7月の高原を代表する蝶たちです。

 <フタスジチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
日本にはミスジチョウ属の蝶が6種棲んでいます。
ミスジチョウ、コミスジ、リュウキュウミスジ、ホシミスジ、オオミスジ、そしてこのフタスジチョウ。
そう、白いラインが他の5種より1本足りないんです。

 <フタスジチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
関東や中部では1000m~2000mの高原に棲み、7月上~中旬頃が最盛期となる夏の高原の蝶です。

 <フタスジチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
食草はシモツケ類で、ここでもまだ蕾のシモツケが沢山見られました。
日光の戦場ヶ原などでも良く見かける蝶で、日光ではホザキシモツケで良く見られます。

 <コヒョウモンモドキ 2008/7/15 長野県東御市>
コヒョウモンモドキには少し時期が早いかと思いましたが、気の早い個体が出ていました。
色合いは似ていますがヒョウモンの仲間ではなく、とても小さな可愛らしいタテハチョウです。

 <コヒョウモンモドキ 2008/7/15 長野県東御市>
こちらが裏面、サカハチチョウと並んで裏面のとっても美しい蝶です。
昔は日光の戦場ヶ原に棲んでいましたが、鹿の食害で食草のクガイソウが無くなり、この蝶も1970年代に絶滅してしまいました。

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戦場ヶ原のコヒョウモンモドキの絶滅は、私が蝶に興味を持ってから始めて出合った悲しい出来事でした。
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ミヤマモンキチョウ

2008年07月17日 | 2008年のブログ
7月15日にミヤマモンキチョウを見てきました。
ミヤマモンキチョウは北アルプス北部と浅間山から四阿山にかけての浅間連山にのみ分布する高山蝶。
浅間連山のものは外縁の黒帯が広く、アサマモンキとも呼ばれています。

(DATA:ミヤマモンキチョウ 2008/7/15 長野県東御市 SONY DSC-R1)

          標高2000m付近の生息地の様子です。
樹林帯を抜けた頂上近くの斜面には、丈の低いシャクナゲや笹や食草のクロマメノキなどが一面に生えています。

          ちょうど最盛期だったこの日は、♂も♀もハクサンシャクナゲで蜜を吸う姿が良く見られました。

          ミヤマモンキチョウの♂です。
翅の縁や首、触角、足などが濃く鮮やかなピンク色をしているのが特徴です。

          ミヤマモンキチョウの♀です、モンキチョウの様に黄色型は無く白色型のみの様です。

          翅を透かせて撮った画像です。黒い帯がずいぶん太いですね。

          滅多に翅を広げてくれる事はありませんが、この個体は翅を半開きにしてくれました。
モンキチョウは黒い帯の中に黄色い窓が沢山開いていますが、ミヤマモンキは全部黒く塗りつぶされます。

          飛び立つ瞬間に表が撮れないかと連射モードにして待ってみました。
1枚目はちょうど葉陰に入ってしまいましたが、2枚目はギリギリセーフ♪。
こうして見るとモンキチョウとイメージが違うのが解りますね。

          8時~9時頃はのんびり吸蜜する個体が目立ちますが、日中はかなり活発に飛び回ります。
この♂は食草のクロマメノキの上を♀を探して飛んでいる様です。

          食草のクロマメノキです。亜高山から高山に生えるツツジ科植物で、白い小さな花をまばらに付けます。
気候の厳しい山の上では背丈はせいぜい人の膝くらい、横に地を這う様に広がります。

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近くの高原で他の蝶も色々撮ってきました。
もうすぐアップします。



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雲海

2008年07月15日 | 2008年のブログ
きょうの写真は朝の雲海と山のひとこま。
浅間山の西、群馬県と長野県境に連なる浅間連山の一つの山から撮ったものです。
実は土日出張の後、4日間ほど休みを取りました。
きょう浅間方面へ出かけたのは高山蝶のミヤマモンキチョウを撮影する為。
花や虫を色々撮ってきました。

(DATA:雲海 2008/7/15 長野県東御市 SONY DSC-R1)

 (雲海に浮かぶ八ヶ岳連峰)


 (夏の落葉松林)


 (湿原のアヤメ)


 (ハクサンシャクナゲ)

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写真の整理にちょっと時間がかかりそう・・・。
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アオスジアゲハ

2008年07月13日 | 2008年のブログ
土曜日の関東は真夏日になりました。
せっかくのお天気なので本当は山に行きたかったのですが、夜から出張なのでちょっと我慢。
お昼頃に近所の公園を覗いてみました。
暑かったですね~、暑すぎて蝶もあまり飛んでいませんでした。

でも、真夏でも元気なアオスジアゲハは盛んに常緑樹の梢を飛び交っていました。

 <アオスジアゲハ 2008/7/12 千葉市>
アオスジアゲハが梢を飛び交う季節になりました、もうすっかり夏ですね。

 <アオスジアゲハ 2008/7/12 千葉市>
開園前におじさんが撒いた水が残っていた様です、アオスジアゲハが水を飲みにやって来ました。
暑いせいか太陽の方を向いて止まっていますね、どっちから撮ろうかな?。

 <アオスジアゲハ 2008/7/12 千葉市>
これは少しだけ太陽の当っている側、翅の色がこげ茶色なのがわかりますね。
でも順光ぎみだと青緑のスジが少し白っぽく写るんです。

 <アオスジアゲハ 2008/7/12 千葉市>
で、こちらが反対側、翅は黒く、スジは青緑に透けて写りますね。
吸水に夢中で真横から撮れそうでしたから絞りを開けました、背景が柔らかくなりましたね。
もう少し横を向いてくれるとステンドグラスの様に綺麗に透けるんですけど・・。

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土曜の夜から日曜の午前中にかけて、夜間作業の為出張に出ていました。
皆さんの所へもご訪問できず、失礼をいたしました。
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森に咲く花(3)

2008年07月12日 | 2008年のブログ
上高地の花の写真がまだいくつか残っていました。
もう1ヶ月も経ってしまったので少し季節外れになってしまいましたね。
でも可愛らしい花たちですからお付き合いください。

長々と見ていただいた残雪の上高地もきょうで最後、上高地はもう夏を迎えます。

 <エゾムラサキ 2008/6/14 長野県上高地>
6月の上高地はちょうどエゾムラサキが見頃でした、えっ?、エドムラサキではありませんよ。
そうです、日本産のワスレナグサの原種です。

 <ベニバナイチヤクソウ 2008/6/14 長野県上高地>
徳沢の少し手前の森の中にはベニバナイチヤクソウが沢山咲きます。
殆どがまだ蕾でしたが、少しだけ咲き始めていました。

 <オオダイコンソウ 2008/6/14 長野県上高地>
オオダイコンソウ・・・かな?、森の中でひっそり咲いていました。ほらほら、後ろにエゾムラサキも!。

 <オオタチツボスミレ 2008/6/14 長野県上高地>
徳沢の森に咲いていたオオタチツボスミレです、初めて見ました。
背が高く茎の上の方で花と葉が枝分かれする、特徴のあるスミレです。

 <フデリンドウ 2008/6/14 長野県上高地>
梓川の河原近くの草原に咲いていたフデリンドウです。
千葉では3月に咲きますが、ここでは6月でも咲いているんですね。

 <ルイヨウボタン 2008/6/14 長野県上高地>
これはルイヨウボタン、これも初めて出会いました、う~ん・・・、渋いですね。

 <クルマバツクバネソウ 2008/6/14 長野県上高地>
変わったツクバネソウが咲いていました、クルマバツクバネソウの様です。
花もずいぶん大きいですね。

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山では梅雨明けとともに沢山の蝶たちが姿を見せます。
いつ明けるのかな~。
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