KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

オオムラサキ

2008年07月06日 | 2008年のブログ
もうすっかり夏の気配の土曜日、茨城県南西部までオオムラサキを見に出かけてきました。
筑波に近い茨城県南西部にはまだまだ良好な雑木林が点在していて、オオムラサキやミドリシジミなど、
最近では少なくなってきてしまった里山の蝶たちの生息地となっています。

 <夏間近の雑木林 2008/7/5 茨城県南西部>
ここは大きなクヌギ林にエノキやハンノキが混じる河原の河川敷脇の雑木林。
オオムラサキはこの様な雑木林の林縁を好みます。

 
<クヌギの大木 2008/7/5 茨城県南西部>
ここの林には大きなクヌギが沢山あって、樹液を求めてオオムラサキがやってきます。
オオムラサキが2匹樹液を吸っているのが見えるでしょうか。

 <オオムラサキ 2008/7/5 茨城県南西部>
翅の青紫を少しだけ覗かせてくれた葉上のオオムラサキです。
美しさと風格を兼ね備えた大きな蝶で、国蝶の名に恥じない日本を代表するタテハチョウです。

 <オオムラサキ 2008/7/5 茨城県南西部>
翅の面積に比べて体ががっしりと大きく、大きな個体では大人の小指程もあります。
下のカナブンが小さく見えますね。

 <オオムラサキ 2008/7/5 茨城県南西部>
幼虫はエノキの葉を食べて育ち、年1回6月末から7月中旬頃まで見られます。

 <オオムラサキ 2008/7/5 茨城県南西部>
この個体は羽を広げてくれましたが、残念ながら暗い木陰で青紫が良く出ていません。

 <オオムラサキ 2008/7/5 茨城県南西部>
午前中はこうやってクヌギの樹液に集まり、午後からは枝先を占有したり梢を旋回する姿を良く見かけます。

 <オオムラサキ 2008/7/5 茨城県南西部>
堂々としていて気も強く、スズメバチが樹液にやって来ても翅をパッと広げて払いのけてしまいます。
この写真はその瞬間、スズメバチがコケている姿が見えるでしょうか。

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オオムラサキの気の強さは天下一品、スズメを追いかけている姿を時々見かけます。
この日もスズメを追うオオムラサキを2~3度見かけました。
普通は鳥が蝶を追いかけるんですけどね。