KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

湯の丸高原の蝶1

2008年07月18日 | 2008年のブログ
先日のミヤマモンキチョウは日中は活発に飛ぶので、撮影はのんびりと吸蜜している朝が勝負。
6時半に山を登り初め11時頃には撮影を終えてもう下りて来てしまいました。
まだまだ時間はたっぷりあったので、近くの湯の丸高原で花や高原の蝶を撮ってきました。

その中からきょうはフタスジチョウとコヒョウモンモドキ。
何れも7月の高原を代表する蝶たちです。

 <フタスジチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
日本にはミスジチョウ属の蝶が6種棲んでいます。
ミスジチョウ、コミスジ、リュウキュウミスジ、ホシミスジ、オオミスジ、そしてこのフタスジチョウ。
そう、白いラインが他の5種より1本足りないんです。

 <フタスジチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
関東や中部では1000m~2000mの高原に棲み、7月上~中旬頃が最盛期となる夏の高原の蝶です。

 <フタスジチョウ 2008/7/15 長野県東御市>
食草はシモツケ類で、ここでもまだ蕾のシモツケが沢山見られました。
日光の戦場ヶ原などでも良く見かける蝶で、日光ではホザキシモツケで良く見られます。

 <コヒョウモンモドキ 2008/7/15 長野県東御市>
コヒョウモンモドキには少し時期が早いかと思いましたが、気の早い個体が出ていました。
色合いは似ていますがヒョウモンの仲間ではなく、とても小さな可愛らしいタテハチョウです。

 <コヒョウモンモドキ 2008/7/15 長野県東御市>
こちらが裏面、サカハチチョウと並んで裏面のとっても美しい蝶です。
昔は日光の戦場ヶ原に棲んでいましたが、鹿の食害で食草のクガイソウが無くなり、この蝶も1970年代に絶滅してしまいました。

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戦場ヶ原のコヒョウモンモドキの絶滅は、私が蝶に興味を持ってから始めて出合った悲しい出来事でした。