落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

新緑の菊水山

2011年05月25日 | 散歩・山歩き
5月半ば、母の介護を兄と交代して、以前の独居老人に戻りました。

95になった母は、食事は自分ででき、何でも好き嫌いなく食べてくれます。
一方、1年前ぐらいから尿漏れがひどくなったこと、認知症のせいかしばしば人工肛門のストーマをトイレで剥がしてしまったりするようになりました。
年寄りは記憶力や学習能力がどんどんなくなるのが幼児と違うところです。
凍てつくような夜中に、とっくに寝ているとばかり思っていたところ、ベランダ伝いに隣戸の私の部屋に訪ねてきたりすることもありました。躓いて倒れたりすれば、私も気付きませんので危険です。

母と暮らしは3年間でしたが、当初は最後まで看るつもりだったのが、やはり気持ちの上で疲れが出てきました。他人様に食べて貰うとなると一汁一菜は用意しなければ申し訳ないし、朝晩下の世話も欠かせません。
4階で庭もない暮らしは母には退屈ではないかとかいろいろ悩ましく思うようになりました。
70が迫ってきた自分自身の焦りもあります。

それやこれやで兄に交代を申し出たところ快く引き受けてくれました。
兄弟はありがたいものです。

母の介護から解放され、またボチボチと山歩きを再開できる喜びと、寂しさが相半ばする中途半端な気持ちが続いていましたが、母の居た隣戸の返却作業も終わり、ようやく落ち着いてきました。
老母の状況は、10,20年長生きすれば自分の辿る道でもあり、いろいろと考えさせられたのはよかったと思います。

明日からしばらくお天気がぐずつくようで、イヤガ谷東尾根からダムへ降り、菊水山へ登りました。
昼前に出発し4時に帰宅、5時間近く何も考えず、汗を滴らせながら新緑の山中をただ歩き、握り飯もうまかったです。


今日の菊水山


石井ダム。
道路はかつての神鉄の線路、今は右側の山中を走っている。




石井ダム


菊水山の山頂広場


菊水山から イヤガ谷東尾根、高尾山


我が町と雄岡山(右)、雌岡山


神戸市街、大阪湾。
母は対岸の阪南市に転居していったが今日は霞んでいる。


須磨の山と妙号岩(手前)

今日の花







モミジの翼果


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3 コメント

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ご苦労さまでした (しょうた)
2011-05-27 17:50:42
長い間お母様のお世話をなされて大変御苦労さまでした。お母様も立派な息子さんを持たれて幸せです。
お母様の娘時代の写真を拝見したことがあります。大変理知的な容姿でした。私の姉と学校も同じ、年もやや同じくらいでしたね。私の姉は30歳半ばで他界しましたが、存命でしたら現在の、あなたのお母様の話を聞いてその境遇が大体推察できます。
人間、年をとると誰でも同じ症状に見舞われることは自然の定めです。私も十分覚悟はできているつもりですが・・・
お兄さんへバトンタッチされて、これからはドライブや山歩きが自由に楽しむことが出来ますね。今回も大自然を堪能することが出来てよかったですね。新緑に包まれた山々が写しだされていて素晴らしい景色です。
しょうた様 (落葉松亭)
2011-05-27 19:35:31
しょうた様にはいろいろとお気遣いいただいて有り難う御座いました。
姉上様と同じ農学校に通ったとのことでしたね。
しょうた様のブログの写真なども話題に利用させていただきました。

仰るように私は認知症は病気ではなく老化現象と思います。これがあるからこそ、いずれやってくる旅立ちに安らかに向かえるのではないかと思います。

老母は「もう動きたくない」と云う反面「行けるときに行かないとあかんよ」とも云ってくれていました。
またぼちぼちと山歩きを再開したいと思います。
Unknown (アサ)
2011-06-02 22:05:42
今回の記事を読ませていただいて、いろいろと考えさせられました。
私には両親ともおりませんが、私自身が老齢となり、これからのことなど考えることはたくさんあります。介護をされることになるのか、する側になるのか…夫婦は?親子は?寝たきりになって天井を見つめるだけの生活になったらしんどいやろなあ…とか

それにしてもお元気ですね。
わたしは持病があったりして、最近は菊水山~駅前のスーパー~自宅の三角形ルートもいやになることがあります。
先日も帰宅後、買ってきた夕食用の食材とカメラの重さを量ったら6㎏ありました。
…長くなりました。おたがい、いつまでも山歩きを続けたいですね。
5月25日はわたしも菊水山に登りました。

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