落葉松亭日記

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小沢独裁、天皇政治利用

2009年12月12日 | 政治・外交
民主党政権になってから、シナ傾斜が著しい。 こうも大っぴらにシナの代理を勤める民主党とは一体何なのか。 経済交流はお互い様だが、何も魂まで売る必要はない。
【主張】天皇と中国副主席 禍根残す強引な会見設定 2009.12.12 02:57 産経
 政府は、中国の習近平国家副主席が14日来日し、15日に天皇陛下と会見すると発表した。
 中国側の会見申し入れは通常の手続きを踏まず、鳩山由紀夫首相の指示で会見を実現させるよう宮内庁に要請したことも明らかにされた。政治的利用ともいえ、将来に禍根を残しかねない。
 陛下と外国要人との会見は、1カ月前までに文書で正式申請するのがルールである。だが、中国側の申請が来日までに1カ月を切った11月下旬だったため、外務省はいったん、陛下との会見は認められないと伝えた。これが主権国家として当然の対応だった。
 ところが、中国側が納得せず、「習副主席訪日の成否がかかっている」として、なおも陛下との会見を要求した。民主党の小沢一郎幹事長が鳩山首相に会見の実現を働きかけ、首相が平野博文官房長官に会見を実現できないかの検討を指示したという。
 中国の要求の理不尽さは、言うに及ばないが、これを取り次いだ小沢氏や鳩山首相の対応も極めて問題である。
 このルールは、多忙な陛下のご日程の調整をスムーズに行うためのものだ。これまで、在京大使が緊急離日する際に特例の会見が行われた以外、ルールは厳格に守られてきた。習氏は胡錦濤国家主席の有力後継候補といわれるが、それは特例の理由にならない。
 天皇は憲法上、日本国と日本国民統合の象徴とされる。時の政権による政治利用は、厳に慎まねばならない。だが、今回設定される陛下と中国副主席の会見は中国でも一方的に宣伝されかねず、政治的に利用されている。
 陛下は天安門事件から3年後の平成4(1992)年10月、中国を訪問された。中国が西側諸国から厳しく批判されている時期で、当時の宮沢内閣が多くの国民の反対を押し切って、半ば強引に推し進めたものだった。
 天皇ご訪中が結果的に、西側諸国による対中制裁の緩和につながり、政治利用されたことは、当時の中国外相の回顧録などで明らかになっている。
 今回、鳩山内閣がルールを無視してまで中国の要求を受け入れたことは、中国側に「日本には無理を言えば通る」とのメッセージを与え、今後の対中交渉で足元を見透かされる恐れがある。露骨な「二元外交」も問題だ。鳩山内閣には再考を求めたい。


「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成21年(2009年)12月12日(土曜日)通巻2800号
より
習近平中華人民共和国副主席来日への緊急アピール
私たちは、習近平副主席の来日に抗議します。

 12月14日から、中国の次期国家主席と目される習近平国家副主席が、4日間の日程で来日する。私達、日本ウイグル協会は、今回の習近平国家副主席来日に際し、7月5日、ウルムチで発生したあの惨劇を想起せざるを得ない。
 今回来日する習近平国家副主席は、本年7月、胡錦濤国家主席がG8サミットに出席し不在の中、その代役の任にあたっていた。
そして期間中の7月5日、ウルムチ事件は発生した。そのウルムチ事件の対策チームのトップとして、指揮を執ったのが、今回来日する習近平国家副主席なのである。習近平国家副主席は、対策チームにも慎重論が起こる中、「どの民族が起こそうが、暴力事件には徹底して対処する」と発言、徹底した武力鎮圧を主張したのである。その結果、当時の王楽泉新疆ウイグル自治区書記を始め、地元の武装警察の暴走を許し、多くの人命が失われることになった。

 では、7月5日、ウイグル人は漢人を襲撃したりするなどの破壊活動を行うためにデモ行進を行ったのだろうか。習近平国家副主席が主張するような、「暴力事件」であったのだろうか。決して、そうではない。事の発端は、6月26日に広東省の玩具工場で発生した漢人によるウイグル人襲撃事件にある。その後、7月5日のウルムチで行われたデモ行進は、この事件の真相究明と犯人の逮捕を訴えるために行った平和的なデモだったというのが、紛れもない真実である。それは、集まったウイグル人が手にした中国国旗が証明している。ウイグル人は、デモ行進が反政府運動ではないことを、手に携えた中国国旗に託したが、この確固たる意思表示は、武装警察の水平射撃の前には通じなかったのである。
 中国政府の公式発表では、ウイグル人の死者は極めて少ない。
実際には前述したような武装警察の無差別発砲や、漢人による襲撃により、数千人規模の犠牲者が出ているのである。この行為は、「弾圧」以外の何物でもない。もっとも、習近平国家副主席の決断如何によっては、ここまでの犠牲者が出ることは無かったであろう。この点からも、日本ウイグル協会は、習近平国家副主席に対し、明確に抗議の意志を表明する。
7月5日の事件から5ヶ月が経過したが、ウルムチの事件はまだ終わってはいない。11月9日には、ウルムチの事件で逮捕・拘束され死刑判決を受けたウイグル人ら9人に死刑が執行された。そして、今もなお、多くのウイグル人が捕えられたままになっており、死の淵に立たされている。
 日本ウイグル協会は、習近平国家副主席に対し、逮捕・拘禁されているウイグル人の即時釈放を求め、さらに、事件の真相究明の為、国連調査団の受け入れを要求する。
 中国の次期国家主席と目される習近平国家副主席は、このような人権問題の解決を図り、抑圧される全ての人々に多様な自由が与えられない限り、未来における中国の真の発展は断じて無いことを認識しなくてはならない。
 以上、習近平国家副主席の来日に際した、日本ウイグル協会の声明文とする。

イリハム・マハムティ(Ilham Mahmut)
世界ウイグル会議日本全権代表・日本ウイグル協会会長
賛同者 西村幸祐(評論家・ジャーナリスト)日本人
    藤井厳喜(国際問題アナリスト)日本人
    ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学教授)チベット人
    オルホノド・ダイチン(モンゴル自由連盟党幹事長)モンゴル人
    石平(評論家)中国系帰化日本人
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