落葉松亭日記

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「皇室典範改定」実は宮内庁発だった ー II

2006年01月23日 | 政治・外交
 皇室典範に関する検討が実は宮内庁発であったことは昨日書いた。
 さらにPride of Japan・日本会議首都圏地方議員懇談会のサイトを見るとその本質なるものが発表されていた。

 あろうことか、皇室典範改正に関する有識者会議の報告書の根本には日本共産党の皇室廃止戦略があると断じている。

 日本共産党の皇室廃止戦略とその経過 (抜粋) 詳細は上記サイトをご覧いただきたい
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■女性・女系天皇制度導入とは、天皇・皇室制度廃絶の新しい共産主義革命である。日本の皇統においては、女性・女系天皇を容認すれば、皇統断絶に至る。

■彼らは
1970年代以降、皇族ゼロ/即位希望の皇位継承者ゼロにする戦術に転換した。日共は、女性天皇を立てることで皇統を断絶し、自然に天皇制を廃止できると確信したようである。

■この天皇制度自然消滅の革命シナリオは、1993年の皇太子殿下ご成婚の頃から具体化されたようだ。小和田家の家系からして、内親王の誕生しか期待できないと踏んだ。

■そして妃殿下ご懐妊報道のあった2001年4月に、内閣法制局が前面に出て、女性・女系天皇制度導入という革命の決行が本格化した。

■皇室典範の改悪は内閣提出法案でしかできないため、改悪を起草するのは、内閣府ではなく、内閣法制局にならざるを得ない。共産党はここに目をつけ、内閣法制局の共産党系法律事務官に命じた。

■「有識者会議」メンバーも、この内閣法制局の「赤旗グループ」が選任した。

■内閣法制局は、2001年12月の愛子内親王ご誕生と同時に、『文藝春秋』2002年3月号に、「女性天皇容認!内閣法制局が極秘に進める これが『皇室典範』改正草案」という題の論文を載せ狼煙を上げた。

■2002年4月に園部逸夫氏(有識者会議座長代理)が『皇室法概論』という大冊を出版した。実際の著者ではなく、名義貸しとも言われる。有識者会議の『報告書』は、この『皇室法概論』そのままである。

 (中略)

有識者会議案のウソと真の狙いは?

■渡部(昇一)氏:これまでの議論をまとめると、
「有識者会議」の言う「世襲による天皇制を安定的に維持する」と称して、女性・女系天皇を導入するのは全くの虚構である。

■女性・女系天皇容認を打ち出した「有識者会議」の『報告書』を潰すには、こちらもしっかりとした論理と現実的方策で対抗する必要がある。それには旧皇族の皇籍復帰の一点しかない

■これが実現すれば、男系男子の継続は何の不安もなくなり、問題は一挙に解決する

「有識者会議」は旧皇族の皇籍復帰を事実上排除した。彼らの狙いは明確で、天皇制廃止しかないからだ。 皇統が安定的に護持されるような事態を排除することに努め、旧皇族の皇籍復帰には一切触れていない。


この3ヶ月が勝負である

■この3ヶ月が勝負である。この3ヶ月で日本の運命が決まる。法案提出阻止に失敗したら、今世紀末には日本そのものの存立が危うい状態になるのは間違いない。

■皇統が断絶し、天皇が日本にいなくなったら、日本は崩壊していく以外にない。単に日本が日本でなくなるだけではなく、どんな形の日本もなくなる。

■渡部氏:日本とギリシャの神話の構造は似てはいるが、ギリシャのそれは遺跡と化して死んでいる。だが日本では生きている。神代以来の伝統が今に生きている。現代に生きている神々の中心にいるのが天皇で、国民に敬われ、親しまれている。これこそ日本である。

■渡部氏:日本人としてよって立つ根源は何かが分かり、そこに恩と恵みを感じたら、その恩に感謝し、報いなければ、正しい日本国民ではない。すべての人が1240年前の和気清麻呂公にならなければならない時だ。


 このような「有識者会議報告書」の本質を見抜かれることなく一首相の決定で、しかも党議拘束をもって国会に提出するという事態は怖ろしいことである。
 また気になるのは、小泉首相は劇場型郵政選挙で勝利し大勢の小泉チルドレンなる議員を生み出した。私自身も2者択一で与党に投票した。しかし、その中には保守とは言えない人物も見られる。このような「有識者会議報告書」を提出しようとする小泉首相自身も果たして本当に保守系なのかと疑いたくなるのである。心の中が見えにくい人物のような気がする。

 和気清麻呂:769年(神護景雲3年)、女帝孝謙天皇(称徳天皇)による弓削道鏡の取り立てに絡み、宇佐八幡宮における神託事件で天皇の逆鱗に触れ、別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と改名させられて大隅国(現在の鹿児島県)へ遠島となった。道鏡失脚後、名誉回復されて京に戻されたものの、程なく地方官へと転出させられて不遇の時代を過ごす。だが、桓武朝で実務官僚として重用されて高官となった。(wikipediaより)