落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

日韓の改憲

2006年01月06日 | 政治・外交
 平河総研のメルマガ(47号)で韓国の池東旭という評論家が日韓の改憲の動きについて書いておられる。

 それによると、
 年初から韓国では憲法改正論議が日本以上に喧しいという。韓国では1948年の政府樹立以来9回も憲法が改正されたという。
「 残念ながらそのうち8回が党利党略や権力者による恣意的なものだった。しかも改憲した大統領はみんな悲惨な末路をたどった。国家運営の基本である憲法を党利党略でいじくればろくなことがない。現在のように国論が分裂している状況のなか、改憲すれば収拾のつかない混乱がおきる。」とのこと。

 日本については・・
「外国人であるわたくしが論評する立場でない」としながら、
「 一ついえるのは自衛確立のための改正は当然である。いままで放置していたのがむしろおかしい。
 日本が国連安保常任理事国入りを目指すならとっくに憲法を改正すべき。 コトの順序があべこべだ。防衛庁を防衛省に格上げするのも当たり前である。
 憲法改正で日本が軍国主義に回帰すると警戒する近隣諸国からの声も聞こえよう。だが国民の生命財産の安全擁護は国の責任と任務である。そのため自衛力確保は国家の基本だ。
 国民が外国に拉致されても制裁できず泣き寝入りしているなら国家という名前に値しない。


 日本の皇室典範改定の動きについて
「 日本国の象徴である天皇制の根幹にかかわる規定を、有識者といわれる一握りの人々によって恣意に決められ、国会に提出される模様だ。だが国民からもっと広く意見を集め、じっくり検討する必要があるのでなかろうか。
 戦後60年、憲法改正にあれほど慎重だった日本の政治家が、2000年の歴史をもつ、影の憲法ともいえる皇室典範については拙速に改定を進めているのは外国人のわたくしにとって不思議でしょうがない。それは一部の日本人が天皇制をなし崩しに無くそうとしているのだとしか思えない。


 外国人でありながら日本人以上のわかりやすい論評でありがたく思った。